この質問に触れたとき、日本語のニュアンスを英語に移し替える難しさを感じましたね。『狼狽え』という言葉は、慌てふためく心理状態と外見の動揺が同時に表れる複合的な表現です。英語では状況に応じて'flustered'や'disconcerted'が近いですが、完全な一致は難しい。
例えば『進撃の巨人』でリヴァイ兵長が初めて巨人化したエレンを目の当たりにしたシーン。あの瞬間の複雑な動揺は'bewildered'では弱すぎるし、'panicked'では強すぎる。むしろ'dumbfounded but trying to maintain composure'と説明する必要がある。日本語の単語が持つ文脈依存性の高さが、翻訳を難しくしている典型例です。
文化背景も影響します。日本の集団社会では『狼狽え』が他人への配慮を欠いた状態として特に否定的に捉えられる傾向がありますが、英語圏では個人の動揺自体にそこまでの否定的ニュアンスはない。このズレを埋めようとすると、結局は解説が必要になってしまう。