『スターガール』のサウンドトラックは、主人公の感情の起伏を繊細に表現した楽曲の宝庫だ。特に印象的なのは、主人公が初めてステージに立つシーンで流れる『Million Reasons』のカバー。レディー・ガガの原曲とは異なるアコースティックアレンジが、孤独と希望の入り混じる雰囲気を見事に再現している。
もう一曲外せないのが『Drew Barrymore』。この曲はまるで青春の不安定さを音にしたようで、ドラマの重要な転換点で効果的に使用されている。ピアノの旋律と控えめなドラムビートが、揺れ動く心情をこれ以上ないほど的確に表現している。
個人的に繰り返し聴いてしまうのは『Look What You Made Me Do』のシーン別バージョン。オリジナルとは全く異なるアプローチで、皮肉めいた歌詞がむしろ純粋な傷心のように聞こえるから不思議だ。音楽監督のセンスが光る選曲と言える。