ゲーム『ダークソウル』の世界観を例に取ると、常闇は火の時代が
終焉を迎えた後の世界そのものを指す概念。全ての命の
灯火が消え、再び光が訪れない終極の状態だ。普通の闇は単に『明かりがない』状況で、火を灯せばすぐに解消できる。
この区別は宗教的ニュアンスも含んでいて、北欧神話の『グインンブガップ』のような原初の闇は、世界が生まれる前から存在した常闇の典型例。そこには星すらなかった。現代の都市で夜間に経験する闇とは根本的に異なるスケールの話で、宇宙論的な恐怖の源になっている。
面白いのは、常闇をテーマにした作品ほど、キャラクターの内面の闇を描く傾向があること。『暗闇』が外部環境なら、『常闇』は心の状態にも転用される比喩的な深みを持っている。