『NANA』の小松奈々が「ずるいよ…どうして先に幸せになっちゃうの?」と泣きながら叫ぶシーンは、切なくて胸が締め付けられる。親友の幸せを
素直に喜べない自分への苛立ちと、置いていかれる寂しさが混ざり合った感情だ。
このセリフの強さは、誰もが共感できる劣等感と嫉妬を赤裸々に表現している点にある。特に女性同士の複雑な友情を描いた作品ならではの、言葉にしにくい感情を的確に捉えている。奈々のキャラクターが普段は明るくてお調子者なだけに、この弱音はより一層リアルに響く。
人間関係のもどかしさをこれほど端的に表したセリフは珍しく、思わず「わかる…」と共感してしまう。相手を責めるよりも、自分が情けなくてたまらないという表現が、逆に恨めしさを強調している。