過ぎゆく日々に背を向けず林恵(はやし めぐみ)は三年間付き合ってきた恋人に裏切られた。
彼がひざまずいて、差し出した婚約指輪の相手は、よりによって彼女の実の姉――
その日、恋人はレストランを丸ごと貸し切り、姉のためにサプライズのプロポーズを準備していた。
その光景を恵は偶然目撃してしまった。
普通なら、心を引き裂かれ、涙を堪えてその場を逃げ出すところだろう。
だが――「私を裏切ったのは彼。恥じるべきは、裏切ったあの男のほうよ!」
そう心に決めた恵は、屈辱を呑み込む代わりに真っ向から立ち向かう決意をした。
逃げるのではなく、堂々とその場に踏み込み、裏切りを白日の下にさらすために――