タイトルに触れると、いつも言葉の選び方が重く感じられる。
明けの明星をそのまま英語にすると最も直訳に近いのは'Morning Star'で、詩や叙情的な作品には自然に馴染む表現だと僕は思っている。韻律や語感を重視するなら冠詞を加えて'The Morning Star'にするだけで英語圏の読者に届きやすくなるし、語の重さも微妙に変わる。
場面や文脈次第では別の選択肢が良い場合もある。天文学や比喩的な美をそのまま伝えたい時は'Venus'、宗教的・神話的な
堕天使のイメージを強調したい時は'Lucifer'が有効だ。ただし後者は西洋的な暗示が強く、作品の意図を変えてしまう危険性があるので気をつけている。
個人的なおすすめとしては、まず作品のトーンを見極めてから翻訳タイトルを決めるべきだと考えている。叙情詩や恋愛的描写が中心なら'The Morning Star'、科学的描写なら'Venus'、神話や寓話を前面に出すなら'Lucifer'を候補に入れる。原語の響きを残したいなら'Ake no Myojo'とカタカナ/ローマ字を併記する手も有効だ。