現実の制作ではコストと時間が大きく影響する局面が必ずある。『女王
陛下のお気に入り』のような作品では豪華さが求められるが、すべてを高級素材で揃えられるわけではない。そこで私がよく取るのは、見える部分と見えない部分を分けて投資することだ。
ドロワーズなら、肌に触れる面は快適で耐久性のある素材にし、見える縁取りやレースはリースやヴィンテージのトリムをうまく活用して豪華に見せる。さらに、レンタル品や既製品からパーツを流用してコストを抑えつつ、オンセットでの補修がしやすい構造にしておく。サステナブルな選択肢としては、古着の再利用や天然繊維を優先することを意識している。
最終判断は俳優の快適さと耐久性を両立させる妥協点を見つけること。効率と美意識の両方が整うと、現場がずっと回りやすくなると感じている。