昨年公開された『The Duke of Death and His Maid』の劇場版は、まさに旦那様タイプのキャラクターが際立つ作品だった。主人公のデュークは貴族の生まれで、触れたものを即死させる呪いをかけられているにもかかわらず、常に上品な振る舞いを失わない。
彼の執事であるアリスとのやり取りは、古典的な「ご主人様とメイド」の関係を現代風にアレンジしたもの。デュークの悲劇的な境遇と、それでも相手を思いやる姿勢が、従来の旦那様キャラにはない深みを生んでいる。特に、彼がアリスのために陰で奮闘するエピソードは、新しいタイプの優しさを描き出していた。
この作品が面白いのは、外見は完璧な旦那様ながら、内心ではかなりドジな部分もあり、等身大の青年としても描かれている点。高貴な立場と人間らしさのバランスが絶妙で、最近見た中でも特に印象に残るキャラクター造形だった。