『有り体』って言葉、初めて聞いたときは漢字の見た目から『体に関係あるのかな?』って勘違いしちゃいました。実際は『ありてい』と読み、『遠回しな表現をせず、ずばりと本質を言う』みたいな意味で使われます。たとえば『君の絵、有り体に言うと下手だ』なんてセリフがあったら、これはもう完全に毒舌モード全開ですね。
この表現が効いてると思うのは、キャラ同士の関係性が深まってきた頃に突然出てくるパターン。仲良しキャラが険悪ムードになったときとか、主人公が覚醒する直前の厳しい指摘シーンとかで、『有り体に言わせてもらう』が入るとグッと緊迫感が増すんです。『鋼の錬金術師』でロイ・マスタングが仲間に厳しい現実を突きつけるときなんか、まさにこのニュアンスでした。
でも意外と使い道は広くて、コミカルなシーンでギャグのオチに使われることも。
真面目なキャラが急に『有り体に言うと、その髪型はダサい』とか言い出すと、笑いとキャラ崩壊の絶妙な塩梅になります。言葉の持つ硬さと、場面の柔らかさのコントラストが効いているんですね。