翻訳の世界で『有り体な表現』を英語に置き換えるなら、『straightforward expression』や『matter-of-fact way of speaking』が近いでしょう。特にキャラクターのセリフを訳す時、このニュアンスをどう保つかが腕の見せ所です。
『進撃の巨人』のリヴァイ兵長の台詞を例に取ると、日本語のぶっきらぼうな言い回しをそのまま英訳するとキャラクター性が失われてしまいます。代わりに『tough love』的な短いフレーズや、敢えて文法を崩した言い方で攻撃的な性格を表現しています。文化背景を考慮しつつ、原作の歯切れ良さをどう再現するかが翻訳者の挑戦ですね。
面白いことに、『有り体』な表現は逆に翻訳しやすい場合もあります。比喩や詩的表現より直截な言葉の方が、文化依存度が低いからです。ただし、丁寧さの度合いや年長者への話し方など、日本語独自のニュアンスをどう訳すかは永遠の課題と言えるでしょう。