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水入らずという言葉が持つ温かみや特別感は、日本語の中でも独特の響きがありますね。家族や親しい仲間だけで過ごすという意味で言い換えるなら、『家族団欒』という表現が近いかもしれません。
特に年末年始の時期になると、この言葉をよく耳にします。『今年も家族団欒の時間を大切に』なんて広告を見かけることも。ただ、水入らずにはもう少し砕けたニュアンスもあるので、『内輪だけの集まり』と言い換えてもしっくりくる場面があります。
昔読んだ『細雪』という小説で、姉妹だけで過ごす場面を『水入らず』と表現していたのを思い出します。あの描写からは、外部の目を気にせず気兼ねなく過ごせる安らぎが伝わってきました。
ふと気付くと、若い世代の間では『オフ会』という言葉が水入らずに近い使われ方をしているようです。もともとはネット上の知人と実際に会うことを指しますが、最近は親しい仲間限定の集まり全般を指すように。
『クローズドな空間』というビジネスっぽい表現もありますが、堅苦しさが目立ちます。『身内だけの宴』とでも言えば、もう少し風情が出るでしょうか。
アニメ『ゆるキャン△』で登場人物たちがキャンプ場で過ごすシーンは、まさに水入らずの理想形。あの緩やかで居心地の良い時間を言葉で表現するのは難しいですね。
友達と話していてふと思い出したのが、『密室の時間』という言い方。水入らずと同じく限られた人だけの空間を指しますが、どちらかというと少し秘密めいた響きがありますよね。
漫画『xxxHOLiC』で侑子さんが『他人の入り込めない時間』について語るシーンがあり、それがまさに水入らずの概念と重なりました。物理的な空間だけでなく、心の距離感も含めた表現として『親密圏』という社会学用語もありますが、日常会話では堅苦しすぎます。
カジュアルに使うなら『俺たちだけの時間』とか『ガールズトーク』みたいに、関係性を前面に出した言い方が自然かもしれません。
水入らずの持つニュアンスを別の角度から捉えると、『排他的』ではなく『選ばれた』という前向きなイメージの言葉が似合う気がします。例えば『心許せる仲間』という表現は、水入らずの関係性をよく表しています。
『サークル内』という言葉も使われますが、これはどちらかというと組織的な印象が強いですね。『内輪の愉しみ』と表現すれば、もっとくだけた感じが出せます。
昔参加していた読書会で、メンバーが『これは私たちだけの秘密の話』と言った時のあの雰囲気、まさに水入らずでした。公の場では話せないような深い議論ができる、特別な空気感がありますよね。