温室で
ヒスイカズラを育てるとき、まず重視しているのは日中の温度管理です。経験的には日中を22〜28°Cに保つと成長が安定し、つるの伸長や葉の張りがよくなります。行灯や遮光で直射を和らげつつ、このレンジを維持するのが理想だと感じます。
暗くなる時間帯に多少温度が下がるのは自然なことですが、10〜12°Cを下回らないように注意しています。急激な低温は葉傷みや生育停止を招きやすく、つぼみの形成が止まることが多いからです。湿度は70〜85%程度を目安にし、換気で病気を防ぐバランスも忘れません。
参考にした資料は'熱帯植物図鑑'などで、そこで示される原産地の気候を意識すると管理方針が見えてきます。私の経験では、温度を安定させることが開花に直結するので、その点を最優先に扱っています。