サウンドトラックの細かいところを整理するのが好きなので、まずは目立つ歌をリストアップしておくよ。
'
魔法をかけられて'(英語タイトルは 'Enchanted')のアルバムで特に知られているのは、劇中ミュージカル風のナンバーが中心になっている点だ。代表的な歌は以下のとおり。
・"True Love's Kiss"(物語の序盤での童話調の決めの歌)
・"Happy Working Song"(コミカルな労働歌テイスト)
・"That's How You Know"(カラフルで大がかりなミュージカル・シークエンス)
・"So Close"(ヒロインの感情を押し出すバラード)
・"Ever Ever After"(エンドクレジットのポップ・ソング、歌唱はキャリー・アンダーウッド)
これらの曲は作曲の中心がアラン・メンケンで、雰囲気的には古典的なディズニーのミュージカル番号を現代風に再構築したような作りになっている。実際、童話的なモチーフやオーケストレーションは'シンデレラ'や古いプリンセス物の影響を感じさせる場面が多いから、往年のミュージカル映画が好きなら親しみやすいはずだ。
アルバムには上の歌に加え、映画の劇伴(インストゥルメンタルのスコア)も多数収録されている。スコアは場面ごとの短い楽曲が連なっていて、劇中の移り変わりやコメディ・テンポをしっかり支えているのが特徴だ。主要な歌だけでなく、場面転換や感情の微妙な揺れを補うスコアも聴きごたえがあるから、サウンドトラック全体を通して聴くと映画の流れがよくつかめる。これで主要トラックの確認はできるはず。もし物理盤や配信で曲順を正確に見たいなら、発売元の表記をチェックすると確実だけど、上に挙げた曲がまず押さえておきたい核になるよ。