砂上の楼閣という表現は、一見すると美しいけれども土台が脆いもののたとえとして使われますね。中国の『晋書』に登場する故事が起源と言われていて、砂の上に立派な楼閣を建てても、すぐに崩れてしまう様子から生まれた言葉です。
現代でもこの表現はよく使われますが、特に経済や政治の世界で、見かけ倒しの政策や計画を批判するときに引用されます。例えばバブル経済の崩壊を描写する際に、砂上の楼閣という比喩がよく用いられました。
面白いことに、この言葉は文化によって解釈が少し異なります。西洋では『House of Cards』という類似表現がありますが、どちらかというと人間関係の脆さを表すことが多いですね。
夢や計画がはかなく消えていく様子を表す『砂上の楼閣』に近い表現だと、『絵に描いた餅』が思い浮かびます。
どちらも実現不可能な空想を指す点で共通していますが、『絵に描いた餅』は特に役に立たないものの喩えとして使われることが多いですね。『砂上の楼閣』が建築物のイメージで壮大な夢の崩壊を連想させるのに対し、こちらはもっと日常的な失望感を含んでいます。
英語圏では『castles in the air』という表現もありますが、日本語では『空中楼閣』として知られています。文化によって比喩のニュアンスが微妙に変わるのが興味深いところです。