編集作業で最初に確認するのは、やはり公式の刊行物に記載されている版権情報です。具体的には単行本(または雑誌掲載号)の奥付やクレジット欄に目を通し、出版社名、著作者名、刊行年、ISBNなどを照合します。電子書籍なら販売ページやEPUBのメタデータ、配信プラットフォームの作品ページにも版権表記が入っていることが多いので、そこを確認するのが手っ取り早い方法です。『
幼馴染コンプレックス raw』のように「raw」表記で流れている素材を扱う場合でも、元の作品の公式情報に立ち戻ることが鉄則です。
原典が手元にない、あるいは配布されているファイルに版権表記が欠けているケースでは、痕跡をたどる作業が必要になります。まずはGoogleの画像検索や逆画像検索でスキャン元のページを探し、ヒットがあればそのページの出典(出版社や同人サークルの告知)を確認します。出版履歴が分からないときは国立国会図書館サーチやISBNデータベース、出版社の公式サイト検索を活用します。雑誌掲載作品なら雑誌名と号数の情報が版元ページや目次に出ていることもあるので、そこから版権元を割り出せることが多いです。
版権元が特定できたら、正式な表記を確かめるために出版社の権利窓口や著者の公式プロフィールに問い合わせます。私は編集の現場で問い合わせ文を作るとき、作品名(可能ならISBNや掲載号も)、該当ページや章の画像イメージ、使用目的(ウェブ記事、同人誌掲載、商業翻訳など)、配布方法(無料配布、販売、サブスクリプション等)、想定する掲載地域と期間を明記するようにしています。出版社側は版権表記の指定やクレジットの書き方(例:© 著者名/出版社名)を返してくれることがほとんどなので、その指示に従うのが安全です。
作者本人が版権管理をしているケースや同人作品に近い場合は、作者の公式アカウント(Twitter、Pixiv、公式サイト)や連絡先を探して直接許諾を得る必要があります。いずれにせよ、口頭での了承だけで済ませず、メールや書面での記録を残すことを強く勧めます。最後に重要なのは、版権が不明瞭な素材を無断で配布・転載しないこと。たとえ「raw」として流通している素材でも、公式の許諾なしに編集・公開すると法的トラブルに発展する可能性があるため、確認と正式な表記の取得を優先して進めるのが結果的に一番確実です。