英語の歴史に興味がある人にとって、言語の変遷を追体験できる本は本当に宝物のような存在だ。特に『The Story of English』という本は、古英語から現代英語までの発展を、政治や文化の影響と絡めながら描いていて、単なる年代記ではなく生き生きとした物語のように感じられる。ラテン語やフランス語との関係、大英帝国の拡大に伴う方言の広がりなど、意外な事実が次々と出てくるのが魅力だ。
もう一冊おすすめしたいのは『The Adventure of English』で、こちらはより軽快な語り口が特徴。イギリス各地の訛りがどう形成されたか、シェイクスピアがどのように言葉遊びを駆使したかといったエピソード満載で、専門知識がなくても楽しめる。アメリカ英語がイギリス英語からどう枝分かれしていったかの章は、現代のグローバル化した言語環境を考える上でも示唆に富んでいる。