英語圏では『The Criterion Collection』のエッセイや『Film Comment』、そして『Sight & Sound』の長めの考察が非常に頼りになる。複雑で虚無感のある結末を扱うとき、これらは単なるあらすじ解説に留まらず、モチーフや編集、音響といった映画的要素が結末にもたらす効果まで分析してくれる。具体例を挙げると、'No Country for Old Men' の終わり方を巡る論考は、複数の視点(原作との比較、コーエン兄弟の語法、アメリカ西部観)を交えた読み応えあるものが揃っている。