詫びと謝罪はどちらも過ちを認める行為だが、ニュアンスが異なる。詫びはより深い反省と共感を伴い、相手の心情に寄り添う姿勢が感じられる。例えば、友人との約束を破ってしまった時、単に『ごめん』と言うのではなく、『本当に申し訳ない、あなたがどれだけ
待ちぼうけを食らったか想像すると胸が痛む』と伝えるのが詫びの本質だ。
一方、謝罪はフォーマルな場面で多用され、責任の所在を明確にしつつ関係修復を目指す。企業が不祥事を起こした際の記者会見などが典型で、『当社の管理不足が原因です』と事実を認めた上で再発防止を約束する。詫びが心の交流なら、謝罪は社会的な信頼回復の手段と言えるだろう。
面白いことに『アナと雪の女王』でエルサが妹アナに氷の矢を当てた後、詫びの言葉より先に涙で感情を表すシーンがある。あれこそ詫びの真髄で、言葉以前の心の動きが伝わってくる。