書誌情報を探す作業はちょっとした推理みたいで、資料を一つずつ確かめていくのが楽しいんだ。まず確実なのは、紙の版を手に入れられるなら奥付(奥付け)を見ること。日本語版があるなら奥付に出版社名、初版発行日、ISBN、印刷所、版元住所などがきちんと載っているから、そこで出版情報の根拠が得られる。電子書籍の場合も巻末に刊行情報があることが多いから、目次の後ろや電子書籍のメタ情報を確認する癖をつけている。
次にオンラインで探す方法だ。まず出版社の公式サイトは最も信頼できる出発点で、既刊一覧や刊行ニュース、プレスリリースが掲載されていることが多い。ISBNがわかれば国立国会図書館サーチやWorldCatで横断検索でき、図書館所蔵情報や初版の出版年、翻訳者の情報も拾える。Google BooksやAmazonの書誌ページ、紀伊國屋書店や丸善ジュンク堂のデータベースも実用的で、版種や装丁違いの識別に役立つ。翻訳書なら、原題や原著者名、翻訳者の表記も重要だから、著者の公式サイトや出版社の翻訳紹介ページも見るようにしている。
実例で言うと、同じように翻訳や版元情報を追った経験があるのは『ピーター・パン』の異なる邦訳版で、古い訳と新しい訳では奥付の記載が微妙に違っていた。こういう差があるときは複数のデータベースを突き合わせて確認するのが安全だ。もしどうしても判然としない場合は、出版社の問い合わせ窓口にメールする手も使う。最終的には奥付→出版社公式→国立国会図書館/WorldCat→大手書店データの順で裏を取れば、'
ワンスアポンアタイム'の原作情報や版元情報はかなり正確に把握できるはずだ。自分はそうやって何度も書誌確認してきて、誤情報に振り回されることが減ったからおすすめするよ。