やや気まずい話だけど、最初に相手を責めないことを心がけるようにしている。自分の感覚では
貧乏揺すりの音が集中を切らしてしまう場面があったけれど、攻撃的に出ると関係が壊れかねないから、まずは観察から始めた。どの時間帯に音が気になるか、頻度はどの程度かをメモして、自分の不快さを具体的に把握する。それがあれば話を切り出すときに感情的にならず、事実ベースで伝えられる。
次に、直接会話を試す前に小さな対処をいくつか取り入れた。白いノイズアプリやイヤホンでの音楽、座る位置を少しずらすなどで即効性がある対策を試したうえで、それでも無理なら短く丁寧に話す。例えば「最近、どうしてもあのリズム音に集中が削がれてしまって困っているんです。気にさせてしまっていたら申し訳ないのですが、可能ならちょっとだけペースを変えてもらえますか?」のように“自分がどう感じるか”を伝える言い方が有効だった。
話し合いの結果が出ないときは、第三者に相談する選択肢も用意しておく。管理者や共通の友人に仲介してもらう、あるいは勤務先なら就業規則や配慮を求める窓口に相談する。基本は相手の尊厳を保ちつつ、自分の作業環境を守るバランスを探ること。経験上、穏やかな観察と具体的な提案があれば、思っているよりも柔らかく解決することが多かった。