膝の上で足が揺れるのをぼんやり見ていると、これはただの癖以上のものだと感じることがある。
私は普段から自分の
貧乏揺すりを観察していて、場面によって意味合いが変わると気づいた。たとえば重要な発表や面接の前だと、動きが速くて落ち着きがなく、呼吸も浅くなりがちだ。これらは緊張や不安に伴う生理的な反応で、身体が過剰な覚醒状態にあるサインとして現れることが多い。筋肉や心拍が上がるなど、自律神経の“戦うか逃げるか”のスイッチが入っているときに足が震えるわけだ。
一方で、長い会議や細かい作業中にリズミカルに足を動かしているときは、集中を保つための自分なりの工夫に見えることがある。脳が適度な覚醒レベルを求めているとき、軽い運動で血流やドーパミンの循環を助けて注意を持続させる効果が期待できる。個人的には、コードを書いているときにリズムよく足を動かすと、アイデアがまとまりやすくなると感じる。
結局のところ、貧乏揺すりが示すのは単純な二択ではなく、文脈と個人差がカギだ。周囲の状況、呼吸や顔つき、動きの速さやリズムを観察すれば、緊張なのか集中なのかをかなり推測できる。自分の行動を客観的に観察する習慣をつけると、どちらに近いか見分けやすくなると思う。