一方、'you son of a bitch' も似たような感情を伝えられるが、ややスラング色が強い。フォーマルな場面ではまず使われない。'you fool' や 'you idiot' は軽蔑の度合いが弱く、『貴様』の持つ鋭さを再現できない。結局、文脈や関係性によって最適な訳語が変わるため、一対一の対応を求めるのは難しい。
翻訳の面白さって、文化の壁を越える瞬間にあると思うんだ。'貴様 見ているな'を英語にすると、ニュアンスによって'You're watching me, aren't you?'とか'Hey, you're staring!'みたいになるけど、日本語の荒々しさを完全に再現するのは難しい。海外の掲示板でこのセリフが話題になった時、'The raw aggression in Japanese hits different'ってコメントがあって納得。特に'デスノート'の夜神月や'進撃の巨人'のリヴァイ兵長のようなキャラのセリフだと、英語版でも声優の演技でカバーしてるけど、原作の熱量を100%伝えるのは至難の業だね。
海外ファンはこの手の威圧的なセリフを'badass one-liners'として愛好する傾向があって、むしろ直訳調の方がカッコいいと感じる人も多い。例えば'東京喰種'の金木の'千刀万剐'を英語版で'I will take you apart a thousand times over'と訳した時、逆に原文よりインパクトが増したという意見も。翻訳は単なる言語変換じゃなく、文化のフィルターを通す作業なんだなと実感する。