Beranda / ファンタジー / モブな転移勇者♂がもらった剣にはチートな史上最強元魔王♀が封印されている / 第79話 ドラゴンを倒すはずじゃったのに ~ソフィアサイド~

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第79話 ドラゴンを倒すはずじゃったのに ~ソフィアサイド~

Penulis: 光命
last update Terakhir Diperbarui: 2025-05-28 20:52:51

竜天島という島の奥地に来たワシたちじゃが……

そこにいたオムニスとやらは、どうやら以前会っていたようじゃ。

うーん……

思い出せんのぅ。

この場所とか島の風景はなんとなく覚えておるのじゃが……

なんとかごまかそうと話をするのじゃが、すべて見透かされておる。

ワシと相当会っておるのじゃろぅ。

性格も何かも分かっておるという感じじゃのぅ。

そうであれば、別に気にすことはないのかもしれん。

忘れたものは忘れたのじゃ。

思い出そうとしても思い出せんのだし、仕方がないってことじゃ。

その様なことを考えておる最中に、あやつはオムニスとやらにここに来た事情を話し始めたのじゃ。

「ラヒドに住むメルナール一族のお宝を以前にオムニスさんが持って行ってしまったらしく……

 それを返していただけないかということで、ここまで来ました」

「ああ、あの街から持ってきたものね。

 いっぱいあるから、どのことだろうな」

「いっぱいって……」

「定期的に襲っているんだ。

 だって、ドラゴンが理性のある魔物だと思われるのも厄介だし。

 この島にも近づいて欲しくないから、恐ろしい魔物だということも分からせたいし」

「はぁ……」

「あっ、でも人にはあまり被害が及ばないようにしているよ。

 そこは配慮している。

 建物とか、殺す気で来ている奴らは別だけど」

このオムニスとやらは、何気にいろいろと考えておるのぅ。

歯向かう奴らには容赦はしないし、案外ワシと似ているところもあるのぅ。

そこに親しみやすさを持っていたのかもしれん。

その話にあやつは、若干苦笑いをしておる。

「ほれ、おぬし。

 あの……メル……ナールじゃったかな、狐耳の女。

 あやつが渡したものを、オムニスとやらに見せたらどうじゃ」

「あっ、そうだった。

 あの、これらしいのですが……」

あやつはそういうと、絵が描かれた一枚の紙を取り出した。

オムニスとやらは、それを見て、

「ああ、あれね。

 確かに持ってきた、持ってきた。

 たぶん、あそこのどこかにあるよ」

後ろにキラキラした物が山積みされている場所を指して、そう言ったのじゃ。

オムニスとやらで隠れていて見えていなかったのもあり、それを見てマリーは

「あれ、全部あの街から持ってきたものですの?」

とビックリしておった。

「一部だよ、一部。

 さっき、話しただろ。

 ゾルダが光るものに封印されたっ
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