LOGINShare
第 460 話
Latest chapter
離婚後、元夫の溺愛が止まらない 第 477 話
「ハックション！」真依はドラマをいい気分で見ていると、突然鼻が痒くなった。鼻をこすりながら、思わず小声でぶつぶつ言った。「暖房がこんなに効いてるのに、なんだか風邪をひいたみたい？」紗月とフラワーフェアリーの交渉がどうなったのかも分からない......ドラマを見ていても、真依は気分をリラックスさせなかった。彼女が漫然とチャットしていると、スマホが突然鳴った。真依は顔を下げ、スマホ番号が少し見覚えがあるが、すぐには思い出せなかった。しかし彼女は電話を取った。電話がつながるやいなや、聖名子の声が聞こえてきた。「氷川さん、お時間ありますか？コーヒーでもいかが？」どうりで聞き覚えがある
離婚後、元夫の溺愛が止まらない 第 476 話
尚吾は雅義が以前のように無条件で綾乃を庇わなかったことに驚いた。「女のために、裏で妹を調べていたの？！」聖名子は信じられないといった顔をした。雅義は彼女を見て言った。「口論する気はない。綾乃ちゃんを呼んでくれ、話がある」聖名子は怒って言った。「綾乃ちゃんの機嫌が悪いって知らないの？彼女は瀬名社長をあんなに好きなのに、瀬名社長の部下に殴られて、今だに謝罪もされてないのよ。まだ何を言わせるつもりなの？！」「今回のことは綾乃ちゃんが間違っていたんじゃないのか？」雅義は怒鳴った。「間違っていたらどうだっていうの？帰ってきてまだどれくらいだと思ってるの？兄としてよそ者を助けて彼女をいじめるつも
離婚後、元夫の溺愛が止まらない 第 475 話
真依は首都に来ることの難しさをようやく理解した。彼女たちが把握していない裏の敵だけでも、昨年から彼女がF国に行く前までずっと敵対し続け、ようやく少し落ち着いたばかりだった。今度は九条家まで現れた。後ろ盾がなければ、氷月が業界でどんなに優れた実績を出しても、一歩も進めない。「紗月、私たち、もっと力のある提携先を探すべきじゃないかしら？」真依は紗月の方を見た。「力のある提携先は私たちを吸収しようとするわ。助けを求めても、相手は本気で助けてくれないわよ」紗月は低い声で言った。氷月の名声が徐々に上がってきて以来、氷月への出資を望む投資家は数えきれないほどいた。提示する金額は莫大だが、その分
離婚後、元夫の溺愛が止まらない 第 474 話
紗月がまだ話さないうちに、オフィスのドアが押し開けられた。寛貴が入ってきて、笑いながら尋ねた。「何か困りごとでも？」「大したことじゃないわ。それ、何？」紗月は顔を横に向けて寛貴を見、好奇心旺盛に尋ねた。「ああ、真依さんのために買ったマッサージ器です。彼女は一日中作業台の前に座りっぱなしで動かないので、体をほぐさないと、骨や筋を痛めてしまいます」寛貴は気楽な口調で答えたが、心の中では真依たちの問題をどう解決するか、素早く計算していた。真依は少し意外に思い、立ち上がって寛貴のそばに行き、マッサージ器を受け取った。「なかなか気が利くのね」真依は包装を解きながら、笑って言った。寛貴は鼻を触
離婚後、元夫の溺愛が止まらない 第 473 話
氷川祖母はそれを聞いて、自分も少し無理を言っていると感じた。彼女は寛貴の手を離し、顔には落胆の色が浮かんでいた。「じゃあ、精一杯話してみて。真依に苦労してほしくないの」寛貴は彼女を見て、しばらくしてから尋ねた。「聖名子様に対して、ずいぶん敵意を抱いているようですが、真依さんが行方不明になったことと、彼女に関係があるのですか？」氷川祖母は周囲を見回し、誰もいないことを確認してから、声を潜めて言った。「彼女とは関係ないかもしれないけど、彼女の双子の妹とはきっと関係があるわ。でも、私は思うの。類は友を呼ぶって言うでしょう？真依が行方不明になったことには、九条家全体に責任があるわ！」「おっしゃ
離婚後、元夫の溺愛が止まらない 第 472 話
聖名子は作業場に入り、ドアを閉め、真依を見て言った。「氷川さん、数ヶ月前、あなた方の会社が圧力をかけられて大変だったでしょう。でも、相手はただ少し懲らしめただけですよ。もし主人が手を出したら、この会社はそんなに幸運ではないだろう」真依は眉をひそめて言った。「どうしてどうしても彼女のためにドレスをデザインしなければならないの？」「今、国内であなたの知名度が一番高いですし、綾乃ちゃんも本当にあなたのデザインが好きですから。値段を言って。この一着を作ってくれれば、皆が喜びではありませんか」聖名子は軽く顎を上げ、上から目線で言った。「それに、あなたが彼女が瀬名の祖母を唆してあなたをいじめさせたと
You may also like
