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第4話

Author: 雲野夕
送られてきたスクリーンショットは、国内で最も注目を集めている経済メディアのトップニュースだ。

写真の中で、涼平は仕立ての良いスーツに身を包み、シャンパンを片手に持ちながら、隣に立つ真っ赤なドレス姿のまなみと指を絡めている。

まなみは恥じらいながら微笑み、涼平の肩に半ば寄り添っている。その姿は、まるで誰もが認める社長夫人そのものだ。

そして、そのタイトルはあまりにも目に刺さり、あまりにも滑稽だ。

【K市で頭角を現した兼川涼平、10年間苦労を共にした元カノに感謝しつつ「運命の人は別にいる」と】

私は「苦労を共にした」という言葉を見つめ、ふと笑みがこぼれた。

それは、私に誰もが羨むような結婚式を贈ると言っていた男だ。

私が去った直後だというのに、彼は待っていたかのように新しい恋人を世間に公表した。

そのうえ、「苦労を共にした」私を踏み台にして、自分は一途で仕方なくこうなった男だという顔まで作っている。

以前の私なら、怒りで全身を震わせていただろう。けれど今はそれどころか、涙一つこぼれなかった。

ただ唇の端をわずかに引き上げ、画面を消してスマホを伏せたまま机の上に置いた。

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