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第4章

作者: キラキラジュエリー
食事がテーブルに運ばれてきた。

野菜炒め、エビフライ、しじみの味噌汁とローズマリーチキン。

豪華だ。

洸星は立ち上がり、味噌汁を一杯お椀に注いでからおばあちゃんに渡した。

「しじみだ。おばあちゃんの好きなやつだよな?」

それから、彼は時音に、チキンを箸で一皿分取り分けてあげた。

「食べすぎないようにな。医者から、肉は控えようって言われてるから」

私の番になると、彼は何を言えばいいのか分からず、ただ黙って野菜を少し取り分けた。

時音が冗談めかして言った。

「美雲さん、野菜が好きなの?」

「言っただろ、彼女は好き嫌いがないから、何でも食べるって」

でも実際、私は野菜が苦手だ。

おばあちゃんは彼を気遣い、座るように手招きした。

「はい、あなたも座って一緒に食べなさい」

「おばあちゃん、料理をしたばかりの時は、洸星は肉が食べられないんだよ。脂っこくて気分が悪くなるって」

「あら、そうなの?」

「まあそのうち落ち着くよ。そういう時は、まずスープを一口飲んで落ち着かせればいいの」

そう言うと、時音はスープを少しお椀に分けてから、洸星の前に運んだ。

共に過ごした3年という時間で、洸星は時音のことを知り尽くしたみたいだ。

時音もまた然り。

一方、私はまるでよそ者のようだ。

私は洸星が料理ができるなんて知らなかった。

ましてや、料理をした後にスープを飲むのが習慣だなんて、なおさら知らなかった。

彼は確かに家に帰ってきたのに、私はなぜか、彼がとても遠くにいるように感じた。

食事が終わった後、私は台所に入って食器を洗っていた。

そして時音が隣で食器を片付けてくれていた。

「美雲さん」

「ん?」

「この間、裁判所からお知らせが届いたよ。あなたたち、離婚したって」

「それで?」

「美雲さん、洸星のことを誤解しているんだよ。私が病気じゃなかったら、洸星は……」

「洸星は?」

「とにかく、私たちは美雲さんが思っているような関係じゃないの」

「それってどういう関係?」

「私たち、ただの友達だよ」

「それなら、彼の友達として、どうして離婚の知らせを彼に伝えなかったの?」

時音は一瞬呆気にとられ、私の視線を避けた。

「私、病気だったの。彼が必要だったの」

「あなたのVlog、見たことあるわ。もしあなたが私の立場だったら、あなたたち二人の関係はどう思う?友達?恋人?それとも夫婦?」

「やましいことなんかないの、本当だよ。洸星はあなたに裏切るようなことは一度もしていない、一度もね」

「それでも十分裏切ったんだと思うけど?」

「とにかく、私たちはただの友達よ」

彼女は背を向けて立ち去ろうとしたが、突然足を止めた。

「洸星にあなたに渡すように言われた土、もう持ってきたわ。使うかどうかはあなた次第よ」

彼女が出てすぐに、リビングから談笑の声が聞こえてきた。

私は手を拭いて、ベランダへ出た。

苗はまだ床に置かれたままで、小さな袋に入った土がすぐそばに置かれている。

でも、苗も土も時音からのものだ。

私のものはその植木鉢だけだ。

彼が戻ってきてまだたったの二日なのに、この家には時音の痕跡がずいぶん増えている。

私は外に出て、リビングの隅に座ったが、彼らの笑い声は次第に小さくなった。

洸星が立ち上がり、時音のバッグを手に持った。

「行こう、車で送る」

そして、彼は振り返って私を見た。

「おばあちゃんを送ってくれないか」

「なんであなたは時音の方を送るの?別に逆でもいいよね?」

「君は彼女のことが嫌いだろ?」

どうやら彼はそれを知っていたようだ。

私は微笑んで、「わかった」と答えた。

道中、おばあちゃんは終始静かだった。

療養施設に近づいた頃、彼女は突然口を開いた。

「昔、時音が去ったのは、洸星の足手まといになりたくなかったからよ。そうでなければ、あなたにチャンスなんてなかったわ」

私はハンドルを強く握りしめた。

「ええ」

「まあ、いずれにしても、洸星が戻ってきたんだから、二人で仲良く暮らしてね」

私は答えずに、ただ黙っていた。

療養施設に着いた。

看護師がおばあちゃんを部屋まで支えて連れて行った。

私は振り返ってナースステーションへ向かった。

「三浦さん、何かご用でしょうか?」

「おばあちゃんの緊急連絡先を変更したいんです」

「わかりました。どなたに変更すればよろしいでしょうか?」

「千葉洸星。おばあちゃんの実の孫です」

それから、看護師はすべての手続きを終え、ペンを置いた。

「はい、これで変更できました」

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