Always

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last updateLast Updated : 2022-06-04
By:  Ayu S AndinyOngoing
Language: English
goodnovel16goodnovel
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28 ratings. 28 reviews
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Synopsis

All her life, Bryanna thought sparks in your heart, butterflies in your belly was the start of a great love story. She saw it in her parents' and best friend's relationships. So, when Nate walked in and made her a blubbering mess, Bryanna was pretty sure he was the one. But the sparks he started? Those butterflies he awaken? Left her heart broken and ... pregnant. Then there was Lincoln. His grumpy self and brooding expression saved her from herself and it scared her. What was this? But if one thing those hurt Nate caused taught her was; that true love is hard to find, and it is something you don't let go. You'll hold for that kind of love forever. For ... Always. **** I loved Bryanna since as long as I can remember. And I loved her enough to see her happy with someone else. But, when that fu*ker left her? I snapped. But love had never been easy. Now that she finally knows that I love her, I will do my best to prove my love. I have loved her from the start, I will love her forever. I will love her, ... Always.

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Chapter 1

1. Bryanna

帝都では誰もが知っている――雨宮涼介(あまみや りょうすけ)が妻の雨宮澪(あまみや みお)を心の底から憎んでいることを。

結婚にしがみつく澪が煩わしく、束縛されることに嫌気が差していた。

だから涼介は、これまでに九十九回も離婚を切り出してきた。

そして迎えた百回目。今回も拒まれると思いきや、澪の声は氷のように冷たかった。

「分かった。離婚する」

「本気なのか?」

「涼介、おめでとう!ついに自由の身だな!」

個室では数人の友人たちが冗談を飛ばしていた。目には驚きが浮かび、まだ信じられない様子だった。

そんな中、涼介自身も「離婚する」という言葉を聞いた瞬間、一瞬だけ目を瞬かせた。

だが、それ以上に心に広がったのは解放感だった。

涼介は勢いよく腕を上げ、今夜の会計をすべて引き受けた。騒がしい空気の中、薄暗い照明の下で澪だけが背を向けて静かに立っており、その姿に思わず目を奪われた。

「さて、今度はどれくらいで泣きついてくるかな?」

「一週間?それとも二週間?」

笑いながら、彼は手元のチップを七日後にすべて賭けた。

「七日後、俺は琴音と式を挙げる。お前ら、ちゃんと祝ってくれよ」

友人たちはさらに盛り上がった。

澪はすでに個室を後にしていた。外の陽射しが眩しくて、ようやく深く息を吐いた。

涙をこらえるのに必死で、心はどこか麻痺していた。車に乗り込み、家路につく。

スマホには、涼介のプロポーズ動画がインスタで拡散されている通知が次々と届いていた。見てはいけないと分かっていながら、ふとした衝動で再生してしまった。

画面の中の南条琴音(なんじょう ことね)は高級ブランドのドレスを纏い、頬を染めながら突然のプロポーズに驚きと喜びを隠せずにいた。

澪は琴音のことをよく知っていた。

涼介のそばに一番長くいた琴音に、彼は三百六十平米の高級マンションを用意し、世界に一つだけのランゲの指輪を贈っていた。

涼介はよく話していた。琴音がどれほど我儘で、彼が何かをしようとすればすぐに子どものように拗ねて、強気な顔でこう言うのだと。

「雨宮涼介、私は愛人なんかじゃない!」

だからこそ、涼介は澪に離婚を求め続けた。

二人でゼロから築き上げた会社が成功したとき、涼介は夫という立場を利用して澪の事業をすべて奪った。澪は彼を憎みながらも、結婚にすがるしかなかった。

最初に離婚を迫られたのは、澪が難産で大量出血したときだった。ベッドサイドに立った涼介は、冷たく告げた。

「離婚に同意するなら、手術同意書にサインしてやる」

二度目は、澪が交通事故に遭ったとき。涼介はスマホ片手に言い放った。

「離婚に同意するなら、救急車を呼んでやる」

……

九十九回目は、澪が誘拐されて心臓を撃たれたときだった。電話越しの涼介の声は、やはり冷たかった。

「離婚に同意するなら、身代金を払ってやる」

そして百回目――澪は、もう限界だった。

プライドを捨てたくはなかったが、主治医の林紀行(はやし のりゆき)先生に告げられたのだ。澪の心臓はもう持たず、余命は七日。

澪は薄暗い別荘へと向かった。絶望に心を覆われ、涙すら流せなかった。

そもそも、最初に涼介に想いを寄せ、積極的にアプローチしたのは澪のほうだった。

雨宮涼介は帝都で名を馳せる御曹司で、人と距離を置くタイプだった。幼い頃から彼の後をついて回るのが好きだった澪にとって、冷たい態度は日常だった。

けれどそんな彼が、燃えさかる火災の中を何度も往復し、命がけで澪を助けてくれた。

火災で両親を亡くした澪は、長く言葉を失っていた。

涼介は根気強く言葉の練習に付き合い、澪の訛りを笑う者がいれば真っ先に飛び出して殴り、肋骨を三本も折ったこともあった。

夜が怖いと泣けば、昔話をしながら朝まで側にいてくれた。

澪は、本当に愛されていると信じていた。

だからこそ、どこにでもあるような素朴な指輪でのプロポーズにも、迷わず頷いたのだ。

だが結婚後、気づけば実家の事業はすべて乗っ取られていた。問い詰めようとオフィスの扉を開けたとき、

目に飛び込んできたのは――琴音を抱きしめ、キスする涼介の姿だった。

視界が真っ白になり、雷に打たれたような衝撃が走った。

「澪、見てしまったのか」

「俺と離婚してくれ。琴音にはちゃんとした立場が必要なんだ」

胸が締めつけられるような痛みに襲われた。なぜ、と問いかけた澪に向けられたのは、冷酷な眼差しだった。

「本気で俺がお前を愛していたと思ってるのか?澪、お前の母親が昔、俺の母を死に追いやった。あのとき母も、今のお前のように絶望していたんだろうな」

その言葉で澪は悟った。

涼介は、十年もの間、自分を憎み続けていたのだ。

だから澪は、自分の最後の砦を何としても守ろうとした。離婚だけはしたくなかった。

プライドを捨てたくなかった。

でも、もうすぐ死ぬ。自分でも惨めだと思った。

彼女は頑固な性格で、誰にも醜い姿を見せたくなかった。死に際でさえも……

涼介には、自分の亡骸を見せたくなかった。

どれだけ時間が経ったのか分からない。澪はふと夢から目覚めた。夢の中で、涼介は優しく澪を抱きしめ、赤いバラが世界を覆っていた。

彼は静かに祈りを捧げ、優しい眼差しで言った。

「澪、俺たちはずっと一緒にいよう」

けれど目を開けると、そこには暗闇しか残っていなかった。

澪のスマホには、涼介が突然インスタに投稿した写真が表示されていた。

一筋の血痕、皺の寄ったシーツ。

キャプション――【ついに人生で最も愛しい人を手に入れた】

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Byul
semangat ka ayu...
2022-03-01 12:58:29
1
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Alif Khan
im enjoy read this book, Bryana stay strong!
2022-02-21 16:51:32
1
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PuteriSenja
The best banget ...
2022-02-21 14:42:48
1
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Rezquila
Cool. You're story alwys amazing as always
2022-02-21 05:08:49
1
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Ar_key
bagus nih ......
2022-02-21 05:04:04
1
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Aisy Me
keren kak...
2022-02-21 01:07:58
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Mia Ananta
Good Story ......
2022-02-20 13:09:23
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NAS
baca ini dan dia pengen burger & fries aku jadi laper thor .. hayooo lanjut lah thor ... semangat!!
2022-02-20 12:59:52
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Ursa Mayor
Even i don't understand what the story about, it's a nice story.
2022-02-20 12:45:24
3
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Neoma
Bagus nih ceritanya,.lanjut ...
2022-02-19 13:41:07
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Nona_happy
good job! i like it
2022-02-19 13:32:01
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Ee_Maa
lanjut Kak,
2022-02-19 12:46:55
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Amie_C.T
Amazing, good luck for you .........
2022-02-19 12:41:54
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Veedrya
This is so sad ............ i cried!!!
2022-02-19 12:33:49
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RG
Gosh I felt her pain … no matter how pretty one can be there is always self doubt ! Stupid stupid Nate !! Give her happiness soon plzzzz
2022-02-19 03:41:28
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