REINCARNATED AS THE EMPEROR'S SERVANT

REINCARNATED AS THE EMPEROR'S SERVANT

last updateLast Updated : 2021-05-24
By:  PENRELIEVERCompleted
Language: English
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ZELIA is a proud woman. She's one of the most popular business women out there who lead for success. But behind those smiles and prim gestures, she's actually a brat. She sees herself as a princess—no, not just a princess but a Queen. She's the type of a woman who would pay tenfolds with someone who would mess with her. However, she died in a tragic way and her death led her to be reincarnated. Ironically, she was reincarnated as the Emperor's servant, which was the word she hated to be called with. Could a proud, independent woman like her survive this reincarnated life as the Emperor's servant?

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Chapter 1

CHAPTER 1

「あなたって、雪みたいだね」

 僕はこの言葉を聞いた瞬間に、彼女に心全てを奪われた。

 その一言で、見えていた世界が180度変わっていった。

 でも、この時の僕はまだそのことに気づいていない。

 この出会いが、もたらす嘘のような結果を知らない。

 それは無数にある星の中に新しい星を見つけた喜びであるかのようでいて、大都会の真ん中に隕石が落ちた災害のようでもあった。

 雪が町全体を白く染めるほど降りしきる中、僕は一人オレンジのヘッドホンで音楽を聴きながら歩いていた。

 僕は大学を卒業してからすぐに、一人暮らしを始めた。

 一人で生活することにひたすらに憧れていた。

 今の自分がどれぐらい生活できるか試してみたかった。

 早くもっと立派な大人になりたいとも思っていた。

 親と仲が悪いわけではない。むしろ同じ二十五歳の他の人と比べると仲がいい方だと思う。

 お父さんもお母さんも頻繁に電話をかけてくる。

 もちろん僕からかけることもある。

 僕はそれを面倒なこととは思わなかった。

 親からすれば心配なんだろうけど、僕はその気持ちを素直に受けとってたくさん話しをすることが楽しいと感じている。

 心がじんわりと暖かくなった。

 どうして親のことを考えると暖かい気持ちになるのだろう。

 僕はそれについて考えたこともなかった。

 クリスマスのイルミネーションがあちこちで光りをもたらしている。

 空を見上げ、息を吐いた。

 白くなる息を目で追いながら、星が見えたらなと僕は密かに思った。

 でも、この都会では星はほとんど見えない。

 そもそも雪が降っているのだから、星が見えることはない。

 綺麗に飾り付けられた電飾は、どこかもの悲しさを連想させた。

 ぴゅーっと強い風が吹いた。

 僕は黒のコートを着て、マフラーに手袋もしている。

 それでも弱く細い僕の身体は、すぐに芯まで凍えるように寒くなる。

 僕は寒さに対する抵抗力が著しく低い。

 冬になると僕はいつも震えている。

 不思議なことに、いくら防寒しても寒さは僕にとっては痛みであり決して消えなかった。

 だから、やはり抵抗力の問題だと思う。

 僕は様々な外敵から身を守る力が欠けている。

 そんな欠陥品のような僕を、愛することはとてもできない。

 何か目的があって、外に出てきたわけではない。

 ただ、なんとなく一人で町中を歩きたいと思った。

 普段はこの辺りは人であふれている。

 僕は人混みが苦手だ。

 たくさんの人の顔や表情が一気に目に入ってきて、あらゆる声が選択されることなく僕の耳に届く。

 それは小さなパニックの連続で、恐怖でもある。

 だから、ただそこにいるだけで疲れてしまう。

 それでも全く外出しないなんてことはできないから、いつも我慢している。

 我慢できるレベルのことではないけど、どうしようもできないから諦めているという方が正しいかもしれない。

 今日の町は静かで、いつもより少しだけホッとすることができた。

 こんな時間がずっと続けばいいのに。

 その時だった。

 目の前に一人の女性が立っていることに気づいた。

 その女性はゆっくり僕の方に歩いてきた。赤い服を着ていて、まるでプレゼントを配っているサンタのようだ。

 街に溶け込んでいるようで、どこか異様さがある。

 彼女は、「あなたって、雪みたいだね」と笑った。

 スマホが鳴っていた。ちらっと見るとお母さんからの電話だった。

 でも僕はなぜかはわからないけど、その電話に出ようとは思わなかったのだった。

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