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38話

last update publish date: 2026-07-14 07:14:59

 ――「凄い量ですね、」

 ノックに鍵を開け、佐藤は彼等の姿に目を見張る。

 階段の下に物資を下ろし終え、

「俺まだ用事あるんで」

 東条はもう一度扉を出ようとする。

「用事?」

「ズボン欲しいんですよ」

「「「あぁ……」」

 その切なる願いに同情せざるを得ない二人。

「分かった。俺も行こう」

「了解っす。次行くとこちょっとヤバいかもしれない場所なんで、筒香さんもリュックは二つまででお願いします」

「葵獅でいいぞ。何処に行くんだ?」

「八階です。奥のレストラン街にモンスターが屯してるかもしれません。様子見ておきたいし、スポーツ用品店もその階なんすよね」

「分かった。慎重に行こう」

 再び中へ入った。

 ――「……見えます?」

「あぁ、あれはヤバいな」

 一番端の階段を下り、徐々に目的地へと近づく二人。以前より強化された彼等の視力は、ずっと奥に見える悍ましい光景を捕えていた。

 緑色の身体が蠢き、レストラン街を埋め尽くしている。ここから見えるだけでも、数は優に四十を超えている。

 東条は感じていた。その中にヤバいのが複数いる。数は分からないが、恐らく今の自分では勝てない。

「東条、
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