Rouge Mate Of The Alpha King

Rouge Mate Of The Alpha King

last updateLast Updated : 2023-12-11
By:  Sarah Holmes Ongoing
Language: English
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Synopsis

WARNING: This book will contain, violence, severe abuse, extra mature content, steamy scenes, to read 18+ required At a young age, Morana became the subject of insult and molestation because of her father's traitorous deed. Growing up and finding out the Alpha was her mate she thought her life would change, but then it went from bad to worse because all he promise to ever make her feel was pain. And after he took away the one thing she cherished the most, she vowed for revenge thus running away and rejecting him. On that same night, under the moon was her meeting him, her second chance mate, he wouldn't reject her neither did he want to accept her, but Morana believes she had a shot of happiness with him. Did she?

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Chapter 1

Author’s Disclaimer!!!!

「藤堂さん、式の進行は変更なしで、当日、花嫁を別の人に変えるということでしょうか?」

担当者の困惑した視線を受け、藤堂梨花(とうどう りか)はためらうことなく頷いた。

「ええ、2週間後の式は予定通り行います。変更が必要な資料は、数日中にこちらからお渡しします」

「かしこまりました。では、霧島様にもご連絡を……」

「結構です!」

言葉を遮るように梨花は強い口調で拒否した。担当者の驚いた表情を見て、彼女は努めて気持ちを落ち着かせ、説明を加えた。

「彼は忙しいので、今後の結婚式に関することは全て、私を通して下さい」

この結婚式は、霧島健吾(きりしま けんご)への最後の贈り物なのだ。

贈り物は、最後の最後まで分からないからこそ、サプライズになるんだから……

梨花はウェディング企画会社を出て、スマホでJ市からの切符を予約した。

予約完了のメッセージが表示された途端、健吾から電話がかかってきた。

電話に出ると、健吾の優しい声が聞こえてきた。

「梨花、母さんが会いたいって言うから、夜、家に連れて帰って夕食を一緒にどうかって。

それから、今晩、君に渡したいものがあるそうだ。何だと思う?」

J市では誰もが知っていることだが、健吾は冷淡な性格で、常に他人と距離を置くような態度を取っていた。

彼に言い寄る女性は後を絶たなかったが、彼は全ての優しさを梨花だけに注いでいた。

今日まで、梨花もそう信じて疑わなかった。

梨花の母親と健吾の母親は、非常に仲の良い親友同士だった。

梨花と健吾は幼馴染として育ってきたのだ。

しかし、梨花の母親が亡くなってから1ヶ月も経たないうちに、父親は継母を家に迎えた。

継母の策略によって辺鄙な場所に送られた梨花は、気を失っていた状態から目を覚ますと、酔っ払った男に痴漢されていることに気づいた。

慌てて、彼女は床に散らばっていた瓶を掴み、男の頭に叩きつけた。

男は床で痙攣した後に動かなくなり、彼女が恐怖に怯えていると、健吾が軋むドアを蹴破って飛び込んできて、彼女を抱きしめた。

その時の彼は、梨花にとって、まるで救世主のように現れた。

救出された後も、梨花はその時の出来事が原因で、深刻なトラウマを抱えていた。

健吾は毎日彼女に付き添い、有名な精神科医の診察を受けさせ、あの手この手で彼女を喜ばせようとして、ようやく梨花は過去のトラウマから少しずつ立ち直ることができた。

来る日も来る日も寄り添ってくれる彼に、どんなに冷たい心も温められた。

しかし、父親が母親を裏切る姿を目の当たりにしていた梨花は、恋愛に対して慎重になっていた。

健吾と付き合うと決める前、梨花は彼に真剣にこう告げた。

「健吾、私は、あなたから完全な愛を受けたいの。もし愛情が冷めてしまったら、円満に別れましょう。でも、もしあなたが私を裏切ったら、私は二度とあなたの前に姿を現さない」

健吾は喜びと緊張が入り混じった様子で指を立てて誓った。

「梨花、俺は君だけを愛する。一生君を愛し、君を大切にすることを誓う。俺が君をどれほど愛しているかは、時間をかけて証明する!」

当時、健吾が力強く誓った言葉が、今も耳に残っている。

しかし、全ては時間が経つにつれて明らかになった。

健吾は彼女に捧げるはずだった完全な愛を守ることができなかった。彼は二人の愛を裏切ったのだ。

昨夜、彼女は友人から健吾がもう白川清子(しらかわ きよこ)と入籍していることを聞いたのだ。

霧島家は長年、多くの困窮学生たちを支援しており、清子もその一人だった。

梨花が清子のことをよく覚えているのは、彼女が特別優秀だったからではない。

清子が裏表のある人だったからだ。

梨花は清子が健吾に好意を伝え、告白する現場を目撃していた。しかし、当時、健吾は冷淡に彼女を拒絶した。

「すまない、俺には彼女がいる」

清子のしつこさに、健吾は彼女を全く相手にせず、完全に諦めさせた。

それ以来、清子は梨花の目の前に姿を現すことはほとんどなくなった。

しかし1ヶ月ほど前、健吾は突然梨花に清子の母親が重病で、死期が近いことを告げた。彼女は死ぬ前に娘の結婚した姿を見たいのだと言う。

これまで清子に冷たく接していた健吾が、梨花に相談を持ちかけ、彼女の力になりたいと言ってきたのだ。

梨花は即座にそれを拒否し、彼と付き合う際に言った言葉を、一語一句思い出させた。

「私はあなたからの完全な愛しか受け入れない。もし他の誰かに愛情を分け与えるのなら、私たちの関係は終わる」

それを聞いた健吾は顔色を変え、梨花を裏切ったりしないとすぐに誓った。

梨花は、これでこの馬鹿げた話は終わったと思っていた。

しかし、健吾は梨花に隠れて清子と結婚届を提出しただけでなく、二人の結婚式が2週間後に迫っていることもお構いなしに、

清子をかくまい、日夜一緒に過ごしていたのだ。

梨花は自嘲気味に笑みを浮かべた。今となっては、結婚式前に全てが分かって良かったと思うしかない。

返事がないので、健吾は怪訝そうに言った。

「梨花、聞いてるのか?」

梨花は小さく返事をして、「家にいないの。後で一人で行くから、迎えに来なくていいわ」と言った。

健吾は心配そうに、「いつ出かけたんだ?どうして俺を呼ばなかったんだ?」と尋ねた。

梨花は電話から、布が擦れる音と女の吐息が聞こえてきて、表情が険しくなった。

「あなたにサプライズを用意したの。結婚式の日にあげるわ。それで、ウェディング企画会社にいくつか指示を出してきただけ」

健吾は抑えきれない喜びの声で、「どんなサプライズだ?」と尋ねた。

梨花は口元を歪めて、「今言ったらサプライズにならないでしょう。結婚式の日に分かるわ」と答えた。

健吾は興奮を抑え、優しい声で言った。

「梨花の好きにすればいい。楽しみにしているよ。じゃあ、後で」

電話を切る直前、健吾は「チュッ」と投げキッスの音をした。

しかし、それは彼自身が出した音ではなく、他の女性にキスをする音だと、梨花には分かっていた。

梨花は何も知らないふりをして、平静な顔で切れた電話を見つめていたが、心の中は嵐が吹き荒れていた。

健吾、2週間後、結婚式で起こる出来事が、あなたにとって本当にサプライズであることを願うわ。
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