The Duke's Daughter

The Duke's Daughter

last updateLast Updated : 2021-02-02
By:  NightshadeOngoing
Language: English
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1 rating. 1 review
12Chapters
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Synopsis

AristocratsImmortals that protecting humans from dangerous elements lurking everywhere.DukeA powerful immortal that protects aristocrats' existence and humans from danger.But the Duke has his own secret: a child.No one expected him to have one, being alone and reserved. Only his loyal servant, and few trusted aristocrats knows about her existence.And she's only one who can help his father from their dilemma for millennia.

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Chapter 1

PROLOGUE

産婦人科の外来。

長野夕月(ながの ゆづき)が今日最後に診た妊婦は、妊娠九ヶ月の女性だった。

若くて美しく、二十歳そこそこの、まだ大学生のような出で立ちをしている。

「横になってください。検査します」

女性は素直に横になり、膨らんだお腹に手を当て、幸せそうに微笑んでいる。

「先生、実は先週も検診を受けたんです。ただその……夫とさっきしたばかりで、ちょっと激しいから、少し気分が悪くなった。夫が心配して、どうしても診てもらえって」

「津田青音(つだ あおね)さん、ですね」

夕月は視線を落としてカルテを確認する。家族欄に目が止まった瞬間、指先がぴたりと止まる。

夫の氏名欄には、平松樹(ひらまつ いつき)と書いてある。

奇妙な偶然だ。自分の夫も同じ名前だ。

「先生、どうかしましたか?」

「いえ、何でもありません」

夕月は首を振り、そのまま検査を続ける。

同姓同名なだけのはずだ。樹はあんなに自分を愛しているのだから、裏切るなんてあり得ない。

結婚して五年、彼はありったけの偏愛を夕月に注いできた。

仕事で出張に行くたびに、真っ先にプレゼントを買ってきてくれる。

車に宝石、バッグ、服。部屋が埋まるほどに増えていった。

不動産でさえ、すべて彼女の名義にしている。

ある年のドライブ旅行では落石に遭い、彼は迷わず夕月を庇って下敷きになった。

震え上がる彼女を死に物狂いで抱きしめ、大丈夫だ、絶対に守ると励ましてくれた。

その後、彼は重傷でICUに運ばれたが、彼女はかすり傷で済んだ。

去年、彼女は妊娠した。だが子宮外妊娠だった。

痛みに耐えて手術を受けた後、同僚からは今後妊娠は難しいかもしれないと言われた。

産婦人科医でありながら、自分はもう子どもを持てないかもしれない。その事実は、何よりも重くのしかかる。

絶望の底にいたとき、樹の母親は彼に離婚を迫った。それでも彼は言い切った。「母さん、俺の妻は一生夕月だけだ。彼女と別れるくらいなら死んだ方がいい」

それ以来、彼の母親が離婚や出産のことで口を出すことはなくなった。

子どもが欲しくて、体外受精も何度も試した。けれど結果はいつも同じだった。

樹は彼女の体を気遣い、もう子どもはいらないとまで言った。

こんなにも彼女を愛している男が、浮気などするはずがない。

検査を終え、夕月は手袋を外してゴミ箱に捨てる。

「特に問題はありません。次もきちんと検診を受けてください。妊娠後期ですから、少しは気をつけて。夫婦生活も控えめに」

若い二人は、ずいぶん激しいようだ。

妊娠後期だというのに、この女性の体には愛し合った跡がいくつも残っている。

自分と樹のことを思い出す。体外受精で体を痛めて以来、彼は彼女に無理をさせたくないと言い、二人は長い間そういう関係から遠ざかっている。

青音は頬を赤らめて笑う。「全部、夫のせいです。私を見ると我慢できないって言うんです。最近は毎日で、今日の午後も……でも妊娠前よりは優しくなりましたよ。妊娠前はもっと回数も多くて、激しかったんです」

「そうですか」

夕月は軽く微笑む。「それから少し貧血気味ですね。鉄剤を出しておきます。お一人ですか。それともご主人を呼びますか」

「外で待ってます。検診のときは毎回一緒なんです。先生が妊娠したら、ご主人もきっと同じくらい心配してくれますよ」

夕月は一瞬言葉に詰まる。数日前、彼女は病院で体外受精を受けたばかりだ。

樹は付き添うと言っていたが、急な出張が入ったとかで、いまだに姿を見せていない。

そのとき、スマホが震えた。画面を見ると、樹からのメッセージ。

【夕月、今日は迎えに行けそうにない。まだ出張中で、仕事が終わったらすぐに帰る。愛してるよ】

胸の奥のわずかな寂しさを押し込め、夕月は画面を閉じた。

「では、ご主人を呼んでください」

青音は外に向かって声を上げる。「あなた、入ってきて。ちょっとふらつくの」

ドアが開き、逆光の中から、高くて見覚えのある影が入ってくる。

「ごめん、次はもう少し優しくするから」

男は部屋に入るなり、慣れた手つきで女性を抱き寄せた。

夕月が顔を上げると、男もまた彼女の方を見つめている。

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reviews

InspireMiya
InspireMiya
I love the story😍😍
2021-01-11 21:55:48
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12 Chapters
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