The King, The Prince, and the Last Faerie

The King, The Prince, and the Last Faerie

last updateLast Updated : 2023-02-02
By:  Rosie BleakOngoing
Language: English
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In the Kingdom of Deovaria, the peaceful Faery have been killed and enslaved by their neighboring Kingdom of Humans. The remaining few forced to choose between life or death, agree to live under the humans rule. Freedom comes with a price though. Faeries are to immediately stop all use of magic, and all faerie women are to be taken into the castle walls to bear one child that will be half human, and half faery. Giving the King a glimpse into what he always wanted, and invincible army. To try and protect their kind, a curse is placed on the Kingdom to stop all faery from having female children. Eighteen years later, Aspen, is the last female to turn of age. When she is taken by force, she turns her magic onto the humans, killing a guard in the process and committing treason against her new King. Little does she know she will soon come face to face with a furious Prince, and a longer journey than she had ever imagined.

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Chapter 1

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七周年の結婚記念日。

篠川南(しのかわ みなみ)の幼なじみは電話をかけてきて、家の水道管が壊れたと言った。

彼はためらいもなく、修理に出て行った。

まもなくして、須崎夕美(すざき ゆみ)のSNSがきっちり更新された。

【いつでもどこでも、電話一本で駆けつけてくれるヒーローさん。どうやってご褒美をあげようかしら?】

添えられていた写真は、床一面のコンドームと破れた服。

私はふっと笑い、もう一本別の電話をかけた。

「うちの水道管が壊れたの。修理に来てくれる?」

電話の向こうからすぐに返事が返ってきた。

「どういう意味だよ?篠川佳奈(しのかわ かな)、君は俺を水道屋だと思ってんのか?」

声には信じがたい気配が漂っていた。そのあと照れくさそうに続けた。

「ふざけてねぇよな?明後日帰国の便、変更して直しに行く!」

「じゃあ、待ってるね」

私は笑って電話を切った。

時計へと視線を向ける。

長針がちょうど 「12」を指していた。

こうして、私と南の七周年記念日は、ただただ静かに過ぎていった。

スマホが鳴った。

南からの電話だった。

私は無表情のまま応答した。

「今日は遅くなったから、もう帰らないよ。七周年記念日、おめでとう!」

彼の声は情欲に満ち、夕美の大きすぎる喘ぎ声が響いていた。

聞こえないはずがない、というように。

「南、早すぎるよ、もっとゆっくりして……

今日、佳奈との結婚記念日なんでしょ?じゃあ代わりに、佳奈に『記念日おめでとう』って言っといて!」

私は思わずおかしくなり、同時に心の底から馬鹿げているとも感じた。

電話は切られ、静まり返った家に残ったのは私だけ。

午後ずっと心を込めて飾りつけた部屋が、まるで笑い話のように思えた。

まるで、南と過ごしたこの数年のように。

翌朝早く、私は引っ越しの物音で目を覚ました。

行き交う作業員たちが、私が丹精込めて選んだ家具を次々と解体し、運び出していく。

私は慌てて彼らを止め、理由を問いただした。

次の瞬間、南が夕美を大事そうに庇いながら入ってくるのが見えた。

私を見た途端、夕美は怯えたように南の胸に逃げ込んだ。

「南、佳奈の目が怖い……」

南は不満そうに私をにらむ。

「佳奈、夕美を怖がらせるな!」

私は無表情のまま二人を見据えた。

「何をするつもりなの?どうして私の家を勝手に動かすの?」

南はその言葉にふっと笑い、手で夕美のお腹を優しくなでた。

夕美は頬を赤らめ、南を見つめる。

南は甘く微笑んだ。

「夕美は妊娠してるんだ。一人であのボロいアパートに住ませるのは心配でさ。だから彼女をここに呼んで、三人で一緒に住むことにした」

私は呆然と南を見つめた。

これが彼からの七周年の「プレゼント」だなんて、皮肉にもほどがある。

「そのソファとか、妊婦には合わないんだよ。俺と夕美で、妊婦用の特注ソファを頼んだんだ」

南は作業員に命じ、私が結婚の年にデザインしたソファを壊させた。しかし、私は見届けることしかできなかった。

かつて、私と南は何度もソファに座り、未来のことを夢見て語り合った。けれど、そんな未来はすべて、儚く消え去ってしまった。

「そうだ、佳奈。君は荷物を他の寝室に移して。俺と夕美は主寝室を使う。夕美は妊婦だから、側に誰かいないと」

私がその場でただ黙って立ち尽くしていると、南は苛立たしげに続けた。

「どうしたんだよ、佳奈。その不機嫌そうな顔は何だ。この家は君にやったけど、俺がどう使おうと勝手だろ?」

夕美が突然目を潤ませた。

彼女は南の袖をそっとつまむ。

「もういいよ、南……佳奈が嫌なら、仕方ないよ。私と赤ちゃんのことで、南と佳奈の仲を壊したくないの!」

そう言って、夕美は涙を浮かべながら私を見た。

「佳奈、私、南を取ろうなんて思ってないよ。赤ちゃんが生まれたら、ちゃんと出ていくから……迷惑かけないようにするから……」

南は彼女をぎゅっと抱き寄せ、胸の奥から滲むような痛ましさで包み込み、顔を寄せて優しくあやした。

「バカなこと言うなよ。赤ちゃんには母親が必要だ。君が母親だってことは、絶対に変わらない」

そして顔を上げ、私に視線を向ける。

南は眉をひそめ、すべての責任を自分のものにしたような言い方で言った。

「佳奈、君もそんなに細かいこと気にすんなよ。夕美が妊娠したのは事故だ……この前、俺がゴムつけなかっただけだ」
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