Torn Between The Alphas

Torn Between The Alphas

last updateLast Updated : 2025-04-09
By:  Bbb WritesOngoing
Language: English
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Imagine being forced to choose between four powerful and gorgeous men who all claim to be your perfect match. That's Aria's impossible dilemma. After her world is turned upside down, Aria discovers she's the key to breaking a centuries-old curse, and all she had to do to make this happen, is choose her true mate out of the four. Sounds simple but practically difficult. As she spends time with each of the four Alphas, she realizes they're not what they seem. Are they truly interested in her, or just what she can do for them? Running from her destiny is not a choice either. The clock is ticking- Aria must find a way to break the curse. Will she be able to break it before it's too late, or will she become another victim of the curse's wrath?

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Chapter 1

Chapter 1- Annihilation

九条瑠璃(くじょう るり)と九条蓮(くじょう れん)が結婚して5年目のこと。瑠璃のもとに、親友から一枚の写真が送られてきた。

写真の中には、華やかなイルミネーションを背景に並んで立ち、同じ夜空を見上げている、蓮と彼の秘書である江崎奈美(えざき なみ)の姿があった。

友人からはこう添えられていた。【瑠璃、この奈美っていう女には気をつけたほうがいいと思う】

瑠璃は写真を数秒見つめると、思わず笑ってしまった。そして、軽い調子で返信する。【大丈夫。世の中の男が全員浮気しても、蓮だけはしないから】

そう言い切れるだけの自信が、瑠璃にはあった。

蓮は九条家の御曹司として知られる存在だが、その彼が瑠璃を心から愛していることは、周囲の誰もが知っていたし、奈美の美貌も雰囲気も育ちも、瑠璃と比べればかなり見劣りする。少なくとも瑠璃には、奈美が自分たちの関係を揺るがす存在だとは思えなかった。

瑠璃はスマホを置き、再び花を生け始める。この時はまだ、親友からの忠告を気に留めていなかった。

だが3日後の夜。蓮がシャワーを浴びている時に、ベッドサイドに置かれた彼の携帯の画面がふっと光った。ラインの通知だ。

瑠璃は覗き見るつもりはなく、ただ何気なく視線を向けただけだった。しかしその瞬間、彼女の目は画面に釘付けになった。

それは、奈美からの連絡だった。

そして、蓮が彼女につけていた登録名は――「いい子ちゃん」

その言葉が棘のように瑠璃の胸に刺さり、一瞬で耐えがたい痛みに襲われる。

頭の中が真っ白になった瑠璃は、ベッドの端に座り込んだ。指先が氷のように冷たくなっていく。

そんなはずがない。

瑠璃は今見たものが信じられなかった。

瑠璃と蓮が、歩き始めたばかりの頃から学生時代を経て、夫婦になるまで、ずっと一緒だったことは誰もが知っている。蓮の人生を振り返れば、どの場面にも瑠璃がいた。それほど長い時間を、二人は共に歩んできたのだ。

16歳のとき、蓮は全校生徒の前でスピーチをしていた。しかし、突然原稿を放り出したかと思うと、大勢の中にいた瑠璃に向かって叫んだ。「瑠璃!お前が好きだ!俺と付き合ってくれ!」

18歳の誕生日のとき、蓮は遊園地を貸し切った。そして、観覧車が頂上に達したとき、耳を赤くした彼が、指輪を取り出し、震える声で言ってくれたのだった。「瑠璃。俺と結婚してください。20歳になったら、真っ先にお前を迎えに行くから」

蓮は瑠璃を深く愛していたからこそ、それだけに、その独占欲の強さも人一倍だった。

自分以外の男が瑠璃の3メートル以内に近づくことを許さず、彼女が別の男に少しでも目を向ければ、3日間は機嫌が悪くなる。拗ねたり嫉妬したりしながら、最後には瑠璃が笑って謝り、「愛しているのはあなただけ」と言うまで許してくれなかった。

だが、瑠璃はずっと、これこそが理想の愛の形だと思っていた。

たとえ世界中の人が敵に回っても、蓮だけは違う。どんな時も、自分の味方でいてくれると信じていたのに。

今や、スマホの画面に表示された「いい子ちゃん」の短い文字が、蓮への信頼を一瞬で打ち砕いた。まるで頬を強く打たれたかのように、瑠璃が疑いもなく信じていたものが、音を立てて崩れ去っていった。

胸を何者かに強く掴まれているような激痛が広がり、息が詰まる。

彼女は震える指で、何度もそのIDを確認し、必死に記憶に刻み込んだ。

その晩、瑠璃は奈美のアカウントを追加した。

すると、まるで瑠璃が追加するのを待っていたかのように、すぐさま奈美からメッセージが送られてきた。【瑠璃さんですよね?私の連絡先を追加した理由は、なんとなく予想はついています。明日の午後3時、ブルーベイ・カフェに来てください。すべてをお話ししますね】

瑠璃はそのメッセージを見つめたまま、胸の奥がすっと冷えていくのを感じていた。

翌日、瑠璃がブルーベイ・カフェに入ると、悪びれる様子もなく、堂々とした態度の奈美がすでに待っていた。

瑠璃が席に着くや否や、奈美は瑠璃に携帯を差し出す。そこに表示されていたのは、停止された動画。

「これを見てもらえれば、知りたいことが分かると思いますよ?」その奈美の言葉には、優越感と挑発が混ざっていた。

瑠璃の指先が震えた。これを再生してしまえば、今まで築き上げてきた自分の美しい世界が崩れ去ってしまう……そんな気がした。

しかし真実という名のパンドラの箱は、破滅をもたらすとわかっていても開けずにはいられない。

大きく深呼吸し、瑠璃は再生ボタンを押した。

どうやらそれは、プライベートパーティーの動画のようで、薄暗い光の中、たくさんの人々が思い思いに楽しんでいる。

そして、何より目を引くのは、動画の中心で人目も気にせず激しく唇を重ねている蓮と奈美。二人は、熱に浮かされたように一心不乱だった。

さらに、囃し立てる周囲の友人たち。

二人が唇を離した後、誰かが笑いながら蓮を揶揄う。「蓮、奈美ちゃんとのキスはどうだ?瑠璃さんと比べて、どっちが刺激的?」

蓮は隣に座っていた友人の煙草を口にくわえると、冷めた表情で煙を吐き出しながら、残酷なまでに落ち着いた口調で答えた。

「比べること自体が間違ってる」

少し間を置いてから、好奇の視線の中、彼が淡々と付け加える。

「瑠璃とキスしたことはないし、もちろん、寝たこともない」

その瞬間、周囲が水を打ったように静まり返ったかと思うと、すぐにどよめきが広がった。

「はぁ!?嘘だろ!だって蓮、あれだけ瑠璃さんに夢中だったじゃん!付き合えることになった日なんて、嬉しさのあまりベロベロに酔っ払って、嬉し泣きしながら俺たちと朝まで騒いでたのに。まじで、手出してないっていうのか?」

灰を落とす蓮の眉間には、隠しきれない鬱屈した陰りが漂っている。数秒の沈黙の後、彼が吐き捨てた言葉がナイフのように、画面越しの瑠璃の心臓を切り刻んだ。

「うん。確かに、あいつのすべてを俺のものにしたいって思うほど、俺はあいつのことを想ってた。でも、あの拉致のことがあってから……」

拉致という言葉を出した蓮が、苦虫を噛み潰したように顔をしかめる。

「瑠璃が汚れているように思えてならないんだ。俺が潔癖症ってこともあるかもしれないけど、あいつに触れようとするたびに……瑠璃を拉致した奴らも、同じように触れたんじゃないかって……」

まるでその光景を思い浮かべることすら耐え難いかのように、蓮は一瞬言葉を止めた。そしてしばらくして、彼がぽつりと呟く。

「汚いんだ。本当に、汚らわしい。どうしてもこのことだけが、受け入れられないんだよ」

蓮は自分の腕の中にいる奈美を見て、少し口調を緩めた。

「お前らは、俺が瑠璃に飽きて、もう好きじゃなくなったから、別の女と一緒になったって思ってるんだろ?

でも、そうじゃない。俺はまだ瑠璃のことが好きだ。でもあいつは、もう汚れてしまった……それに、奈美は瑠璃ほど完璧じゃないけど、汚れていない。だから、こいつの全てを俺のものにできる」

蓮が最後に放った一言は、瑠璃を地獄に突き落とす決定的な言葉だった。

「汚い瑠璃なんかより、ずっといい」

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