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Author: 美桜
last update publish date: 2026-01-16 11:17:07

この国に彼と共に渡ってもうすぐ2年になろうとしている。

准はあと数ヶ月で27才になるし、自分はもう29だ。

こんないい年をした男が2人して独身とか、寂しくて仕方がない…。

本田は職務上いつも社長である准と一緒にいるし、知り合う女性は大概自分ではなく彼を好きになる。

准は確かに名門真田家の御曹司だし、ここでは勢いのある会社の社長だ。お金も身分もある、しかもイケメンに惚れない女はいない。

まぁ、その分厄介な女にも惚れられちゃうんだけどな…。

目の前を警備に連れられて去って行く女を見送りながら、本田は苦笑した。

橋本莉緒。彼女と会ったのは彼らがある都市に滞在していた時だった。

街並みを眺めながら准と本田、それからボディーガードと、とある広場に来た。

その広場はとても大きく、中央には美しい彫刻の施された噴水があった。

人々はその広場の周りに配置されたベンチに腰かけたり、大きな樹の下にできた木陰に座って寛いでいたりした。

そんな景色を見て心地良い風に吹かれていると、不意にどこからかポロンポロンと拙いピアノの音が聞こえてきた。

准はキョロキョロと辺りを見回し、噴水を挟んだ離れた場所に1台のピアノ
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  • Your'e My Only Shinin' Star〜あなたに逢いたい〜   85

    「行こう」准が理那人の方を見てそう言うと、彼も呆れたように2度頷き、有紗を促した。「おいー!」4人が自分に背を向けたのを見て、男は当然顔を怒らせて怒鳴りつけた。「お前、何様だ!?偉そうにしやがってー」そうして指を突きつけようとしたところ、サッと本田がその身体で彼らを遮った。「申し訳ありません」「なんだ、お前!?」大勢の参加者の前で恥をかかされたと思った男が、本田の身体をドンッと押した。だが彼はびくともせず、相変わらず男の前に立ち塞がっていた。「そこをどけ!」「無礼な振る舞いはやめてください」「無礼だと!?」「……」本田はその大きな体躯を利用して、男にズイッと迫った。「な…っ」「社長は、あなたのお友達ではありません」「っ…」顔を寄せ、低い声で威圧するように囁くと、男は一瞬言葉を失い、目を泳がせた。その顔には、目論見の外れた焦りが浮かんでいた。男は、自分が准よりも年上であるというその一点を利用して強引に親しい態度をとることで、彼に自分を蔑ろにしないようにさせようとした。准も世間体などを気にするならば、親しげにする年上に対して突き放すような態度は取らないはず。そうして体裁を取り繕っている間に、このバカバカしい通達を取り消させてやろうと思ったのだ。一度でも「わかった」「もういい」という言葉が准の口から出れば、それを盾に娘を許すように持っていけばいい。そう思って、今日は早めに会場入りをして待っていた。そうして遂にやって来た准の周りには、大して脅威になりそうな大物もおらず、男はこのチャンスを逃すまいと近づいて行ったのだった。だがー。チッ!なんだ、あの態度は!?男は、自分の目の前に立ちはだかる准の秘書に、苛立たしげに舌打ちした。「秘書の分際で、当主同士の話し合いに水を差すとは、いい度胸だな?」威圧を込めて言ったつもりだった。普段こんな風に言えば、家族や部下、誰もが恐れたように口を閉ざした。でもこの本田という秘書は、「知り合いでもないあなたとの話し合いを、なぜ約束もなくするとお思いですか?」と嗤ったのだ。「なー!」カッと頭に血が登った。「お前、よくもー」「話し合いをご希望でしたら、まず、約束を取り付けてください。ではー」儀礼的に頭を下げて、本田は男に背を向け准の後を追ったのだった。*「くそっー!」

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  • Your'e My Only Shinin' Star〜あなたに逢いたい〜   65

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  • Your'e My Only Shinin' Star〜あなたに逢いたい〜   63

    *「で?これが混ざってた…という訳か?」「ええ。確認したところ、これだけでした」「……」1週間後。今日は芽衣の受診日で、彼女は母親の尚と病院へ行っていた。准はここに帰って来て、毎日のように仕事の後は彼女の部屋で共に過ごしていた。その時、いつかビデオ通話をしていた時に見た千羽鶴が、まだ芽衣の部屋に飾ってあるのを見て、彼女に言ったのだった。「こういうのは、皆の願いがこもってるから〝ありがとう〟てお焚き上げとかした方がいいんじゃないかな?」「そうなの?」芽衣は「よくわからない」と言い、准に任せるとそれを託してくれた。だが准は、それを自分の部屋に持って行くと、本田に手伝ってもら

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