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400話

Author: 籘裏美馬
last update publish date: 2026-05-15 21:02:06

遠くで電話が鳴っている──。

霞みがかっている思考で、そんな事を考えた。

「──ん、う……?」

電話……?

なんで、電話が──。

そんな事をぼんやりと考えていると、次第に思考がクリアになっていく。

そこで、私ははっと目を覚ました。

「い、今何時……っ!?」

がばりと体を起こそうとしたけれど、私の体はびきり、と痛みを訴えて声にならない悲鳴を上げてしまう。

そのまま力なくベッドに逆戻りすると、私を受け止めてくれた腕が腰に回った。

「ん……茉莉花……?」

「──え、あっ、苓さん……」

眠そうな苓さんの声がすぐ側から聞こえてきて。

私はさっきまでの事を思い出し、顔を真っ赤に染めた。

そうだった。

さっきまで私と苓さんは、時間も忘れてお互いを求め合っていて。

最後は私が意識を飛ばしてしまったんだった。

それを思い出した私は、まだ微睡みの中にいる苓さんを起こそうと、私の腰に巻き付く苓さんの腕をぺしぺしと叩く。

「れ、苓さんっ、苓さん起きて……!」

「……んん?」

「か、帰らないと……!電話、きっとお父様です……!」

「──馨熾さん!?」

私がお
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