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453話

Author: 籘裏美馬
last update publish date: 2026-07-08 19:57:26

お母様が入院してしまい、お父様も出張で家に居ない。

家の使用人も少なく、家の中は静かでどこか寂しさを感じる。

だけど、そんな雰囲気を吹き飛ばすように、明るい表情の苓さんが笑顔で話しかけてきた。

「茉莉花、火の通りは大丈夫そうですか?」

「ええ、ばっちりです苓さん!あと少し熱して、竹串で刺してみてください。串にお肉がついてこなかったら大丈夫です」

キッチン。

私と苓さんは、2人で夕食を作っていた。

2人でサラダ用のお野菜を洗って、お喋りしながら料理をする。

苓さんと料理をしていると、楽しくてあっという間に時間が過ぎる。

それに、1人でお料理をしていると時間がかかってしまうけど、料理の完成までも早くて。

この家に戻って来てからは、食事の準備は使用人が。

お母様が目を覚まして、退院してからはお母様がご飯を作ってくれていた。

だから、暫く自分で料理はしてなかったけど。

マンションに住んでいた時はいつも1人で料理をしていた。

誰かのためにご飯を作っても、それは食べられる事はなくて。

いつも1人でご飯を作っていたし、1人で食べていた。

だから、こんな風に誰かと─
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