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92話

Auteur: 籘裏美馬
last update Dernière mise à jour: 2025-11-26 08:32:55

「こ、高校生の時ですか……!?」

苓さんの言葉に、私は驚いて声を上げてしまう。

そんな前に苓さんと会っていたの、と思い出そうとしたけれど、どうしても思い出せなくて。

私の顔を見て、何を考えているのか分かったのだろう。

苓さんが苦笑いを浮かべながら話してくれた。

「茉莉花さんは、多分俺の事を認識していないと思います。当時、俺は高校三年で、茉莉花さんは大学一年でした。現役大学生として、茉莉花さんが俺の高校にやってきたんです。……当時、大学で茉莉花さんが専攻していた経営学の授業をしに」

「──っ!?」

「思い出しました?」

首を傾げ、苓さんがひょいと私の顔を覗き込んでくる。

確かに──。

今から6年前。

当時大学一年だった私は、大学での授業を高校三年の子達に教えに行った事がある
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