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第5話

Auteur: シシ
竜志の心はざわついた。詩央はなぜ、二人の写真を燃やそうとしたのだろう?

詩央は落ち着いた様子で手を払って立ち上がる。

「写真が黄ばんできたから、新しくプリントし直すの」

その言葉を聞いて、竜志はまるで水に戻った魚のように、安堵のため息をついた。

「それならいい」

彼は詩央の手を取り、片膝をついて指輪のケースを取り出した。ケースを開けると、中には精緻な細工の指輪が収められていた。

「この指輪の名は『変わらぬ愛』。宝石職人川上の作品で、港市のオークションで一目見たとき、君がきっと気に入ると思ったんだ」

詩央は指輪を受け取ったが、自分の指にははめなかった。そのとき、竜志は初めて彼女の指にまだ草の指輪があることに気がついた。

その草はすでに枯れているが、形は完璧なまま。どれだけ大切にされてきたかが分かる。

「詩央、俺がはめてあげるよ」

喜びに満ちた竜志は彼女の手を取って、草の指輪を外そうとした。

だが、詩央は手を振りほどいた。

「いいのよ。草の指輪は私たちの過去。大事な思い出なの」

竜志は立ち上がり、指輪のケースを彼女の手に押し付ける。

「じゃあ、その草の指輪が壊れたときに、これをつけて」

彼は詩央を抱き寄せ、部屋の中へ戻ろうとした。しかし詩央は足を止めた。

薄暗い光の下、彼女の表情ははっきりと見えなかった。

「竜志、覚えてる?あなたが私に告白したとき、私が何を言ったか」

竜志は少し戸惑ったあと、笑顔で答える。

「もちろん覚えてる。君は『一生のうちに受け取る愛は少ないけれど、それで妥協する気はない』って……」

そこで彼の言葉は止まった。次の瞬間、彼の胸に不安が一気に押し寄せ、彼は強く詩央を抱きしめた。

「詩央、俺は誓ったんだ。君に妥協なんてさせないって」

詩央は彼の背中を優しく叩いてあやすようにしたが、その瞳には冷たい光が宿っていた。

でも、あなたはすでに妥協の象徴になってしまった。

夕食を終えると、詩央の携帯に通知が届いた。

【偽装死体の準備完了。十日後、「須永詩央」は交通事故による爆発で死亡予定。未完了の事柄は早めに処理を】

【了解】

詩央は携帯をしまい、心がざわついていた。

彼女は着替えて夜のランニングに出ようとしたが、別荘の角を曲がったところで、立っている妙実と美恵子を見つけた。

妙実は車椅子を蹴飛ばし、声をひそめて叫んだ。

「全部あんたのせいよ!人身売買なんて回りくどいことしないで、最初から殺しておけばよかったのに!」

「おお、ちょっとちょっと、妊娠中なんだから、そんなにイライラしちゃだめよ」

――妊娠?

詩央の目から一滴の涙がこぼれ落ちた。無意識に自分の腹に手を当てる。そこにもかつて命が宿っていた。だが、刑務所に入った二日目、その命は奪われた。

彼女は唇を強く噛みしめ、ようやく理性を保った。

五年前に起きたすべては、須永家による計画的な悪意だった。

彼女が人身売買に遭ったのも、すべて須永家の指示。妙実の交通事故も偽装。その目的はただひとつ――詩央を完全に潰すこと。

彼女は顔を上げたが、涙は止まらなかった。

竜志の浮気を知ったとき、ふと思ったことがある。

もしも自分が人身売買で連れ去られていなければ、すべてが違っていたのではないか。

彼と結婚し、子どもを産み、幸せに暮らしていたかもしれない。

でも、「もしも」なんてない。彼女の人生はすでに須永家によって破壊された。

「でも竜志は、私と結婚したがらないの。私の子どもを私生児にするつもり?何よそれ。詩央は私の人生を十八年も奪ったのよ。竜志が愛すべきなのは、私のはず!」

「よく言ったわ、妙実。安心して、母さんがちゃんと手を打ってあるから。詩央が結婚式に現れるなんてこと、絶対にないから」

二人の計画は、奇しくも詩央の偽装死の予定と重なっていた。

だから、彼女はメッセージを送り、偽装死の内容を変更した。

もし竜志が、「自分を殺したのが」妙実母娘だと知ったら、どうするのだろう?

そう考えると、彼女は少しだけ、胸の内に楽しみを覚えていた。
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