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32.社長と初めての朝⑤

مؤلف: Aica
last update تاريخ النشر: 2025-08-25 21:01:41

「あっ、オレ今日取引先と打合せあるから遅くなりそうなんだよね」

「そうなんですね。あっ、あたしも今日は同僚の親友とご飯食べる約束してるんで」

「そっか」

「なら、どうしましょう。何時くらいに帰ってきたらいいですか? 時間伝えてもらえればその時間くらいに家帰ってきます」

「あ~。だよな。ちょっと待って」

そう言って立ち上がって社長は何かを取りに行く。

「ん。これ」

「え?」

「合鍵。先にこれで家入ってくれてていいから」

「え!? 合鍵!? いや、ダメですダメです! そんな大切なモノ!」

「ハハ。ただの合鍵だろ」

「いや、合鍵ですよ? そんなのあたしがお預かり出来ません」

「ならお前、オレが遅い時毎回そうやってどっかで時間潰して帰ってくんの?」

「そうですね。そうしようかと」

「日付変わっても?」

「はい。まぁどこでもお店とかは開いてますし」

「いやいや、んなのさせられっかよ。そんなの危なくてしゃーないわ」

いや、合鍵簡単に渡しちゃう方が危なくて仕方ないと思いますが。

「でも、さすがに社長の家の合鍵をあたしみたいな分際でお預かりする訳には……」

「分際って何(笑)  てか、普通にこれ預か
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    「ありがとうございます」『ん? 何が?』「電話、かけてきてくれて。慧さんの言葉を、声を、届けてくれて」だから、今あたしはその嬉しさを伝えるだけ。『オレが依那の声が聞きたくて、話したかったから』「嬉しいです。これで慧さん帰ってくるまで、また頑張れます」『オレも。依那と出会ってから、依那が当たり前にいてくれてたから。やっぱ長く離れるとオレも頑張れる力出ないみたい』「ホントですか?」『もちろん。依那がそばにいてくれて、メシ作ってくれて、ずっとオレを気にかけて支えてくれたことで、オレは日々頑張れてたんだなぁって、離れてまた初めて実感した』あたし自身が望んでしてくれることを、慧さんはそうやって感じてくれるなんて……。だけど、きっとそこには、あたしが慧さんを大好きで、その想いと共に存在してるのは確かだから。だから、あたしのその想いが、慧さんに届いてるのだとわかって、また嬉しくなる。「あたしの当たり前が、慧さんにとっての当たり前になってくれて嬉しいです」『そうだな。オレにとって依那はもう当たり前にいる存在だから。だからこそ、オレにとって、それだけ依那が大切な存在なんだってことだからわかっておいて』「はい」きっとその当たり前はマイナスの意味じゃなく、プラスの意味なんだと慧さんは伝えてくれているように感じた。いつか当たり前は慣れて飽きてしまう時がくる。だけど、あたしも慧さんとは、その当たり前がそういう意味じゃなく、いて当たり前の幸せを、ずっと感じ合える関係でいたい。当たり前だからこそその幸せにまた幸せを感じられたり、もっとその幸せが増えたり、大切に感じたり、そういう当たり前を、あたしは慧さんと作っていきたい。だからこそ、慧さんに好きでいてもらえる努力はし続けなければいけないし、好きだというその気持ちを、ちゃんと慧さんに伝えていかなければいけない。「慧さん。大好きです」だから、遠く離れている時だからこそ、会えない日々が続くからこそ、この言葉を伝えよう。不安だとか、寂しいだとか、そういう気持ちも全部ひっくるめて、結局その気持ちが一番大事だから。『ん。オレも』自分の想いをなかなか言葉にしない慧さんが、ここまで伝えてくれるだけで十分。あたしのその想いに対して、そうやって返してくれるだけで、ちゃんと届いてるのだと感じられる。そして、その言葉

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  • おいしい契約恋愛   284.乗り越える勇気⑦

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  • おいしい契約恋愛   200.幸せな夏の想い出⑥

    この場所でも花火見れるかな。ちょうど鼻緒擦れして足痛いしなぁ~。あ~あ。やっぱ足赤くなってるな~。俯きながら赤くなって足を確認する。すると。「大丈夫?」隣から男性の声がする。えっ……? もしかして……。根拠のない期待をしながら、声をした方に振り向くと。「一人?」…………。全然知らない男性の姿。無駄に社長かもしれないと期待した自分に、そして社長とあまりにも違う姿にガッカリする。ハハッ。社長が声かけてくる訳ないか……。あの瞬間で気付いてたかもわかんないし、そもそも気付いてたとしても社長が都合よく自分のとこに来るとかあるはずないのに。そのあともなんかその人が声をかけ

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  • おいしい契約恋愛   198.幸せな夏の想い出④

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