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第371話

Author: ルーシー
玲奈は、拓海の言った言葉をわざわざ正すつもりはなかった。

ただ「行ってきな」とだけ告げた。

拓海は病室を出る前、玲奈の不意を突くようにそっと額に口づけし、「先に寝ててくれ。

すぐ戻るから」と言い残した。

そう言って、彼は病室を離れた。

けれど、拓海が出ていったあと、玲奈はまったく眠れなくなった。

むしろ、どんどん目が冴えていくばかりだった。

頭の中には、この二日間の拓海の優しさと、彼が自分にかけた言葉がいっぱいに広がっていた。

玲奈はずっと、拓海が自分に近づくのは何か裏があるからだと思っていた。

それなのに彼は足まで洗ってくれた。

小さなことではある。

けれど、それをしたのが拓海だから、全く違う意味を帯びてしまう。

だが今になっても、自分にどんな価値があるのか分からないままだ。

玲奈の心は、少しずつ揺さぶられ始めていた。

もし――拓海が本気で自分に優しくしているのだとしたら?

そんな思いが頭をよぎるほどに、玲奈はさらに眠れなくなった。

部屋がどことなく息苦しく感じられ、外の空気を吸いたくなった。

歩いているうちに、気づけば廊下の突き当たりまで来てい
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