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第555話

Author: ラクオン
梨花はこくりと頷いた。

「そうよ」

「その時は俺も一緒に行く」

そう言いながら、竜也は隆一のことを切り出した。

「ここ数日、また隆一に会うつもりなら、必ず俺に声をかけろ」

何かがおかしい。漠然とだが、彼はそんな違和感を抱いていた。

もっとも、相手は今のところ梨花に危害を加えるような素振りは見せていない。

ただの杞憂かもしれないが。

梨花は快く承諾した。

「分かった」

朝食を済ませると、二人は揃って家を出たが、庭先で別々の方向へ向かった。

竜也は黒川グループの本社へ、梨花はクリニックへと向かった。

珍しく寝坊してしまったせいで、クリニックに到着したのは始業時間ギリギリだった。

慌ただしく診察室へ駆け込む彼女を見て、顔なじみの患者が声をかけた。

「梨花先生、そんなに急がなくてもいいですよ。私たちは逃げたりしないから、ゆっくりで大丈夫です」

以前の梨花なら、いつも三十分前には診察を始めていたし、それより早いことさえあった。

だが今は妊娠中の身だ。

患者たちもその事情を汲んで、彼女の身を案じてくれているのだろう。

梨花は微笑みながら答えた。

「ええ、ありが
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てて
和也良い奴だから和也にもちゃんと素敵な人を用意してほしい
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