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第681話

Auteur: ラクオン
その時、ドアの外にいた警察官も異変に気づき、慌ててドアを開けて飛び込んできた。梨花が無事であるのを見て、ようやくホッと息をついた。

「佐藤さん、大丈夫ですか?」

「大丈夫です」

梨花が道を譲りながら横目でチラリと見ると、桃子の顔は紙のように真っ白になっていた。だが、梨花の心には何の波風も立たなかった。彼女は警察官に向かって礼を言った。

「ちょうど話も終わったところです。お手数をおかけしました」

警察官が飛び込んでくる直前、桃子の叫び声はガチャガチャと鳴る手錠の音にかき消され、梨花にははっきりとは聞き取れなかった。

だが、正直に言えば、これ以上聞くのが怖かったのだ。

もしあのまま聞いていれば、自分が少しの理性を保てなくなっていたかもしれないから。

「お嬢様!」

梨花が面会室から出てくると、早足で駆けつけてきた一郎とばったり出くわした。

おそらく、梨花をずっと見守ってきたからだろう。彼は梨花の様子がおかしいことにすぐに気づいた。

「もしかして、桃子から何か酷いことでも言われたんですか?」

「ううん」

梨花は無理に笑顔を作って首を振った。

「ただ少し疲れただけ。と
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Commentaires (1)
goodnovel comment avatar
中村 由美
ちゃんと聞こえなかったのか(笑) まだ引っ張るのね。 ちゃんと竜也に隠し事せず、竜也も梨花の意思を理解してて⋯もう以心伝心の熟年似た者夫婦のようじゃないか(笑)
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