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カモになる夫

カモになる夫

By:  妍々Completed
Language: Japanese
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夫と一緒に休暇を利用して浜雪市へ旅行に行き、ついでに私の実家に帰ることにした。 思いもよらず、浜雪市に着いた初日、スケジュールのことで二人で意見の食い違いが生じてしまった。 私は腹が立って大通りで彼と口論を始めると、彼は私をなだめようと、外で豪華な食事を奢ってくれると言ってきた。 しかし、私がホテルに戻ったら、彼は私の荷物とスマホを持っていなくなっていた。そして、「しっかり反省しろ」という一言だけ残していた。 借りたスマホで電話をかけても、彼は出なかった。 寒い日に風が吹き荒れ、体が凍りつきそうな中、私はようやく目覚めた。 今回こそ、我慢しないと決めた。

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Chapter 1

第1話

お正月の直前、夫と浜雪(はまゆきし)の雪の王国へ遊びに行こうと相談した。

ついでに私の実家に行って、両親に年賀をして、それから夫の実家に帰って正月を迎えようと思っていた。

夫とは大学の同級生だった。大学に入学する際、私は待ちきれないほど18年間暮らしてきた北奥地方を離れて、陽南地方の大学に進学した。

大学時代に夫と出会い、愛し合った。彼のために、私はためらうことなく遠くの陽南地方へ嫁いだ。

仕事が忙しくて、もう3年間実家に帰っていなかった。

今回は旅行の機会に帰省し、親孝行したいと思った。

夫は最初、北奥地方が寒いことを嫌がった。真冬にまだ北奥へ行くなんて、まるでバカげていると言っていた。

私は不満に思って反論した。

「夏にはまた天気が暑すぎるとか、道のりが長くて、休暇が足りないとか言っていたでしょう。

やっと連休をためることができたし、雪の王国もオープンするから、一緒に遊びに行こうよ」

夫はまだ少し不満げな様子だった。すると私は彼の腕を抱え、強引にいけないなら甘えるしかないと思い、甘え声で言った。

「あんた~今回は私が旅行に招待すると思ってよ。お金は私が出すから、あんたは遊びに行って楽しんでいればいいのよ!」

それを聞いて、夫のしかめっ面がほぐれ、わざと控え目にうなずいた。「分かったよ」

私は喜んで北奥へ行くための準備をしていた。

浜雪市は寒いので、二人には防寒着がなかったが、すぐに故郷へ旅行に行けると思うと、気分が良くて、夫に何万円もするダウンジャケットを買ってあげた。

休暇が始まるとすぐに、私たちは浜雪市へ飛んで行った。

しかし、まだ浜雪市の雪の王国を鑑賞する暇もないうちに、私と夫はまずホテルのことで喧嘩を始めてしまった。

私が予約したスイートルームを見ると、夫は顔を曇らせて言った。

「『俺』のお金で何をしたんだ。普通にスタンダードルームを予約すれば良かったのに、こんな派手なものにして何の役に立つ?!

お前、マジで金遣いの荒い女だ!」

青井颯人の言葉を聞いて、私はすぐに腹が立った。

「ちょっと、俺のお金って何だよ?私は自分のお金で予約したんだから、何を文句を言うの?旅行に出かけるのは楽しむためじゃないの?

あんたが言うスタンダードルームって、四畳半で、ベッドが一つ、一泊二千円の小さな旅館のことじゃないの?

そんな汚いとこなんて、寝たくないよ!」

青井颯人がスタンダードルームのことを言うと私は怒りを覚えた。前回の新婚旅行の時、彼が予約した一泊二千円の旅館で私は腹を立てて死にそうになった。

それ以来、私たちはもう旅行に出かけたことがなかった。今回は自分でホテルを予約したのに、彼は意地を張って、私を金遣いの荒い人だと嫌がっているとは。

私はいやな顔をして荷物をベッドのそばに投げ、そのままベッドに伏せてスマホをいじり始めた。

彼がここにいたくないなら、出ていけばいいじゃないか。私は自分で楽しむよと考えた。

私に非を鳴らされて、青井颯人の顔色が沈んだ。しばらく息を整えてから笑顔を作り、私を囲んで、いろいろなお世辞を言い始めた。

そもそも旅行は楽しむために行くものなのに、こんなことになってしまって私も嫌だったので、彼のしつこい説得に私の怒りが収まった。

浜雪市で本格的に遊ぶ初日、私は夢中になって遊んでしまった。

こんなに盛大な雪の王国を初めて見たので、私は青井颯人を引っ張りながら、あちこちで写真を撮っていた。

休憩の間、青井が電話に出ていた。私は嬉しそうにきれいな写真を選んでいた。頬が凍えて真っ赤になっても、少しも気にしなかった。

そのため、青井が電話を切った後の不機嫌な表情に気づかなかった。

青井颯人と私は大学の時に天文サークルに参加していたし、必ず一緒にオーロラを見に行こうと約束していた。

この数日間の夜には千年に一度の大きなオーロラが現れると知って、私はわざと夜に山へオーロラを見に行くことを計画した。青春を偲ぶことができるだけでなく、最近の不愉快なことも忘れることができると思っていた。

まさか、私が笑って買ったばかりのりんご飴を食べながら夜の計画を話したら、青井颯人はまた顔を真っ黒にして、イライラした口調で言った。

「もし本当にオーロラがあるなら、どこでも見えるだろう。山へ行く必要はない」

私はとても驚いた。オーロラを見に行くと約束したのはたった四年前のことだが、彼はもうこんなにイライラしているのか?

「だけど、今回のオーロラはとても珍しいんだよ。私が予約したあのとこはとても暖かいから、一緒に盛大なオーロラを見に行こうよ。これって以前の約束じゃん?」

私は以前の思い出を利用してもう一度説得しようとしたが、思いがけないことに、青井颯人の怒りが爆発した。「莉子、俺が言っていること分からないのか?行かないって言ってるのに、まだ青春のことを引き合いに出すなんて。

この数日間、お前とあれこれやって疲れたし、オーロラを見に行きたいなら、自分で行け!」
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