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第525話

作者: 木憐青
静雄は顔色を黒くし、スマホの画面を睨みつけていた。

そこに流れているのは、深雪と延浩が寄り添い、甘く微笑み合う写真の数々だった。

写真の中の深雪は花がほころぶような笑顔を浮かべ、咲き誇る薔薇のように艶やかで、息をのむほど美しい。

その隣に立つ延浩は、背筋の伸びた堂々とした佇まいで、穏やかな眼差しを向けていた。全身から男としての魅力が静かに漂っている。

二人は並んで立つだけで絵になり、まさに完璧だ。

あの男さえいなければ......

延浩という存在がなければ、まだ深雪を取り戻すチャンスがあったはずだ。

胸の奥で、怒りと嫉妬が火山のように噴き上がった。

静雄は画面に映るその光景に、これ以上耐えられなかった。

「くそっ!」

怒号とともに、静雄はスマホを思い切り壁へ叩きつけた。

乾いた音とともに画面は砕け散り、無数の亀裂が走った。

床に飛び散った破片は、今の彼の心そのものが粉々になったかのようだった。

静雄は肩で息をし、胸を大きく上下させた。

目は血走り、傷ついた獣のように、怒りと絶望を剥き出しにしていた。

彼は露を含んだ真紅のバラの花束を手に取った。

花びらは
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