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第596話

Author: 木憐青
「今日はここまでにしましょう。皆さん、しっかり休んで、新しい挑戦に備えてください」

社員たちは立ち上がり、深雪に挨拶して会議室を後にした。

その表情には希望と期待が宿り、先ほどまでの沈んだ空気はすっかり消えていた。

深雪は彼らの背中を見送り、その優しい眼差しは、扉が閉まった瞬間、氷のように冷たく鋭い光へと変わった。

静雄が怒りに満ちた足音を響かせながら、深雪のオフィスへ乱暴に踏み込んできた。

目には暗い影が宿っている。

深雪はデスクで仕事をしていたが、物音に気づいて顔を上げた。

その表情は変わらず穏やかで、まるで何事もなかったかのようだった。

「どうかされましたか?顔色がちょっと悪いですね」

深雪は淡々とした声で言った。

「深雪!」

静雄は怒号を上げ、歯の隙間から絞り出すように言った。

「下瀬産業の契約解除......お前、最初から知っていたんじゃないのか!」

深雪はペンを置き、静かに視線を上げた。

その瞳は冷たく澄んでいた。

「何の話です?意味が分かりません」

「分からないだと?」

静雄は一歩詰め寄り、攻撃的な声をぶつけた。

「とぼけるな!下瀬産業
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