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第327話

Penulis: レイシ大好き
紗雪は秘書を連れて再びジョンのスタジオへと向かった。

今回は、紗雪本人が来たと聞いて、ジョンもさすがに態度を改め、わざわざ出迎えに出てきた。

「まさかご自身でいらっしゃるとは思いませんでした。お迎えが遅れてしまい、申し訳ありません」

ジョンは笑顔を浮かべながら紗雪を迎えに出た。

先日秘書が来た時とはまるで別人のようだった。

そんなジョンの姿を見ても、紗雪は何も言わなかった。

あたかも前に何も起こっていなかったかのように、にこやかに言う。

「そんな、迎えるも何も。私たちの間柄で、形式ばったことは要りませんよね?」

この言葉を聞いて、ジョンの顔には一瞬固い表情が浮かんだ。

だがすぐに笑みに戻り、「では、どうぞ中へ」と案内する。

紗雪は微かに頷き、ハイヒールの音を響かせながらジョンの横を並んで歩き、オフィスへと入っていった。

二人はソファに向かい合って座ったが、室内にはどこか気まずい空気が漂っていた。

紗雪は余裕のある態度で静かに腰掛け、ジョンが話し出すのを待っている。

ビジネスの世界では、忍耐と冷静さがものを言う。

先に口を開いた者が、すなわち先に屈したことにな
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