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第1007話

Author: 落流蛍
前の一点だけでも達成するのが難しかった。

華恋も何が何だか分からず、広報部長の手にあるタブレットを受け取って内容を見て、ようやく事の成り行きを理解した。

彼女はすぐに、商治か千代が仕組んだのではないかとも考えた。

「よく分からないわ。でもM国の警察署がわざわざ出てきて私のために証言してくれるとは思わなかった」華恋はタブレットを広報部長に差し出した。

「向こうはこれから反撃してくるはずだから、ちょっと待って。監視カメラの映像を出すのは後にして」

「わかりました」広報部長は華恋が詳しく言いたがらないのだと受け取り、追及を続けなかった。

案の定、振り向くと「三浦奈々が人を殴った」の文字だけが無理やりトレンドの一位に押し上げられているのを見つけた。

本来なら今一番話題になるのは華恋のはずだが、代わりに奈々がトップに据えられている。

明らかに華恋側では利益を得られないと判断して、話題の矛先をそらしたのだ。

証拠が手に入ったことで広報部長はより自信を持ち、慌てずにネット上の世論の動きを監視して、最適なタイミングで動く準備をした。

一方でネットでは、人為的な撹乱のせいで、奈々に関
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