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第803話

Auteur: 落流蛍
結婚式の会場、ステージの上

哲郎はステージ下の顔ぶれを一人一人見渡していた。

そこにいるのはすべて四大家族の人たちだった。

すべてを知っているわけではないが、ただ一つ確かなのは、彼の叔父、時也の姿がないことだった。

「すべての場所を調べたんだな?本当に叔父はいなかったのか?」

哲郎は藤原さんに問いただした。

「はい、確かにおりませんでした」

「ありえない、今日は俺と華恋の結婚式だぞ。あいつがこんなに冷静でいられるはずがない。来ないはずがない」

哲郎の目は鋭く光った。

「各出入口にもっと人を増やして見張らせろ。今日こそ、あいつが現れないなんてことはないはずだ」

「かしこまりました」

藤原さんはすぐに立ち去った。

ちょうどそのとき、蘇我家の家主・蘇我旬が貴仁を連れてステージ脇に現れ、哲郎に声をかけてきた。

「哲郎」

哲郎が振り返ると、貴仁が目に入った。

一瞬、彼は動きを止めた。

記憶では、貴仁は海外にいるはずだった。

貴仁は手に持ったグラスを持ち上げて言った。

「哲郎さん、お久しぶりだね」

「久しぶりだ。どうして戻ってきたんだ?」哲郎はごく自然に問いか
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