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第263話

Author: 魚ちゃん
明里は喉の激痛で、会話などしたくなかった。

大輔は彼女が自分を無視しているのだと思い、語気を荒らげた。

何度か聞き返して、ようやく、明里が掠れた声で答える。「喉が痛くて、死にそうなの……」

大輔も以前同じ症状に苦しみ、ガラスの破片を飲み込むような痛みを味わったことがある。

彼の態度が瞬時に和らいだ。「そうか、てっきり無視されてんのかと思ったぜ」

明里が弱々しく首を横に振る。

大輔がベッド脇の椅子に腰を下ろし、口元に微かな笑みを浮かべる。「じゃあ俺が一方的に喋るから、お前は聞いてろ」

明里が小さく頷く。

「メッセージ送っても返事ないし、電話もつながらないから、何かあったのかと心配したんだぞ」大輔が言う。「後でお前のルームメイトが出て、病気だって判明したんだ」

明里が苦しそうに口を開く。「電話……何か用だったの?」

大輔が手を振って制する。「喋るな。用がなきゃ電話しちゃいけないのか?お前、まだ俺に飯奢る約束果たしてないだろ」

明里が微かに微笑む。

大輔が続ける。「分かってる、治ってからだ。今は病人なんだから、そこまで鬼じゃないよ」

こうして彼が話し、彼女が聞く。し
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