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第466話

Aвтор: 魚ちゃん
もし二人が恋人同士なら、泣きついてすべてを打ち明けられたかもしれない。

だが今の二人は、友達ですらない微妙な関係だ。

ただの、子供の父親と母親。それだけだ。

今は何も話したくなかった。

幸い、潤は何も聞いてこなかった。

彼の背中を追って一階へ降りると、潤が立ち止まって振り返った。

「ゆうちっちには、こう言っておいた。『ママは本を読んで、感動して泣いちゃったんだ』ってな」

明里は驚いて顔を上げた。「……ありがとう」

その配慮に、胸が詰まった。

彼女がまだ階段の途中にいると、リビングで遊んでいた宥希が気配に気づいて顔を上げた。

「ママ!」

彼は数日間明里に会っていなかった。

だが幸いなことに、こういう状況には幼い頃から慣れている。

明里が海外にいた頃、研究が忙しくなると数日帰れないことも珍しくなかった。

そんな時、宥希は家政婦や大輔、あるいは胡桃と一緒に過ごしていた。

だから今、潤と一緒にいることにも抵抗はないようだった。

「ママ、おめめ、痛くない?」

明里は階段を駆け下り、しゃがみ込んで小さな体を抱きしめた。

息子はまだ小さいが、明里に計り知れない力を
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